星宮神社│匝瑳市八日市場ハ

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匝瑳市八日市場ハの星宮神社

籠部田集落の星宮神社は、「八日市場」駅から1.5km ほど。道中は平地なので徒歩でも全く問題ありません。駅を降りたら北方向の台地を目指し、街並みや田園風景を楽しみながら歩くとあっという間に到着します。

本社は、人里と神域を分かつ山の前の白い鳥居と、静寂な森にたたずむ木造流造の社殿がとても魅力的です。「八日市場」駅前の観光案内所で貰える「八社参り 長路 匝瑳市」パンフレットの表紙にも使われています。

創建は、『千葉県神社名鑑』に「建久年間(1190~1199年)前」とあり、境内石碑には「建久三年(1192年)」とあります。後者の場合はとても覚えやすいですね。籠部田集落の成長に伴い、同地区高台の鎮守の社として本社が置かれたそうです。

祭神は天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)、明治までは「妙見宮」と称し、領主千葉氏の崇敬が厚かったそうです。

社殿は1714年建造のもの。1983年に、その全面修復と玉垣の拡張、子供神輿の新調等が行われたそうです。

本社の奥をさらに登ると甲子神社(きのえねじんじゃ)が鎮座しています。こちらも必見の素晴らしい神社です。

7月末に執り行われる本社の「星宮神社祭礼」はかなり盛況で、Youtube に上がっている各種動画から、活気のある様子が伺えます。

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創建・由緒

『千葉県神社名鑑』抜粋

祭神
天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)

由緒沿革
創建は詳らかでないが、建久年間前と推定される。往古、籠部田の位置である丘陵の麓下に居を占めた際、高地を選定して社殿を造築し、鎮守として奉斎したものと考察される。当社は領主千葉氏一族の崇敬極めて厚く、地頭の代参、親族の参詣もしばしば行なわれた。古来妙見宮と称し、慈眼院が別当となって宮守したが、明治六年太政官達により星宮神社と改称した。境内社甲子神社は住民の仰が厚く、崇敬者は遠く県外に及ぶ。特に甲子日に行なわれる榊枝の授与は盛況である。

『星宮神社御修復記念碑』抜粋

当神社の創建は神社記録その他資料によると建久三年(一一九二)とある

住古台地の山裾に居を構えた篭部田部落が大きく集団化に際し高地を選定社殿を造築鎮守として天御中主命を奉斉したものと考察される。示来領主千葉一族の崇敬も数多く古くは妙見宮と称し慈眼院が別当を勤めるが明治六年太政官達により星宮神社と改称現在に至る

現社殿は正徳四年(一七十四)の建造で流れ造の代表的なものであるが近年腐朽甚だしく速刻修復を要する状況のため宮司氏子総代等関係者協議唯一の文化財としての社殿を保存し祖先の魂として子孫に伝えるべく昭和五十八年四月総意を以て修復を決議工事委員会を組織氏子一同の敬神と協力をもとに社殿の全面修復玉垣の拡張子供神輿の新調等総工費七百五拾万円を以て同年六月着工同十月ニ十三日完工遷宮祭執行の運びと共に完成を記念し工事の概要と協賛者各位の御芳名を刻し宏大なる神徳を後世に伝えるものである

神社写真

社殿

境内の石碑によると、社殿は1714年に建造、1983年に全面修復されたそうです。その際、周りの玉垣も拡張されたとのことです。

鳥居

手水舎、社務所、井戸

社殿前の巨木

その他

本社の右脇を登ると山の上に甲子神社(きのえねじんじゃ)が鎮座しています。こちらもかなりお勧めです。

参拝順路

詳細情報

社号星宮神社
ご祭神天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)
境内社甲子神社
住所匝瑳市八日市場ハ162
その他■匝瑳市観光協会 星宮神社祭礼
https://sosa-kanko.com/blog/2023/07/12/2035/

■八重垣神社HP 星宮神社祭礼
http://yaegaki.web.fc2.com/R01kagobeta-sairei.html

参考

  • 『千葉県神社名鑑』千葉県神社名鑑刊行委員会 編 1987
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