高倍神社(たかべじんじゃ)│銚子市八幡町

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銚子市八幡町の高倍神社(たかべじんじゃ)の概要

まず初めに、銚子市八幡町の高倍神社(たかべじんじゃ)は、ヒゲタ醤油株式会社 銚子工場の敷地内に鎮座しており、一般人は参拝することができません。有刺鉄線越しに、鳥居や社殿を見ることができます。

高倍神社は、醤油醸造家の守護神の祭祀を切望したヒゲタ醤油 第十三代 田中玄蕃直太郎 氏により、南房総市千倉町の高家神社(たかべじんじゃ)の分霊を勧請するかたちで創建されました。

現在、二社の漢字表記が異なっており、南房総市は「高家神社」、ヒゲタ醤油は「高倍神社」となっていますが、どちらも読み方は「たかべじんじゃ」で、「高倍神」(たかべのかみ)という料理・発酵の神様を祀っています。

創建・由緒

『千葉県神社名鑑』や千葉県の宗教法人一覧には記載がありません。

ヒゲタ醤油のWebサイトによると、ヒゲタ醤油 第十三代 田中玄蕃直太郎 氏により、南房総市の高家神社の分霊を1911年に蔵の前に勧請、1939年4月に銚子工場正門 右手に遷座したそうです。

祭神は、料理と発酵の神様である高倍神(たかべのかみ)です。高倍神は実在の人物で、生前の名は磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)と仰ります(後述)。

高倍神社の由緒書き

祭神 高倍神/磐鹿六雁命とは?

当社祭神の高倍神(たかべのかみ)は実在の人物で、生前は磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)と仰り、第8代 孝元天皇の孫にあたる方で、第12代景行天皇(ヤマトタケルの父)に仕えた記録が残っています。

六雁命が66歳の時、亡き皇子 倭建命(やまとたけるのみこと)を偲んだ景行天皇が皇子の平定した国々を巡幸するのですが、六雁命もこれに随従します。一行が安房勝山を訪れた際、六雁命は、地元で獲れた白蛤(はまぐり)と堅魚(かつお)の膾(なます)で天皇の舌を楽しませます。この功により、六雁命は、宮中の食膳を司る「膳大伴部」(かしわでのおおともべ)の役を賜り、以後、この職は六雁命の子孫が担当することになります。

都に帰り、膳職(かしわでのつかさ)の長となった六雁命は、72歳で亡くなります。悲しんだ天皇は、六雁命の御魂を食膳の神様として祭ることを定めました。これが、宮中の料理の神様である高倍神となります。

後年、六雁命は、南房総市の高家神社にて料理の神様として祀られ、現在に至ります。

ちなみに、聖徳太子の后のひとりで、最も篤い寵愛を受けた膳部菩岐々美郎女(かしわで の ほききみのいらつめ)は、六雁命の子孫です。

写真図鑑

境内写真

包丁塚

境内には、南房総市の高家神社同様、「包丁塚」が建っている。

高倍神社にちなんだ醤油「高倍」(たかべ)

ヒゲタしょうゆは、高倍神社にちなんだ醤油「高倍」(たかべ)を開発、南房総市の高家神社に奉納しています。

「高倍」醤油は、高家神社の社務所で一般に購入することができます。

詳細情報

社号高倍神社
ご祭神高倍神(別名 磐鹿六雁命)
境内社
住所銚子市八幡町422
その他■ヒゲタ醤油 高倍神社
https://www.higeta.co.jp/c_products/shoyu/takabe/
https://www.higeta.co.jp/takabe/
https://www.higeta.co.jp/enjoys/tenchijin/takabe/
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