天日津久神社(あめのひつくじんじゃ)の神社の概要
天日津久神社(あめのひつくじんじゃ)は、成田市台方の麻賀多神社(まかたじんじゃ)に境内社として鎮座する神社です。
由緒、創建年代、祭神などは不明ですが、江戸末期の『成田参詣記(成田名所図会)』に、その姿と名前が見えます。
天日津久神社が在する麻賀多神社は、『延喜式』「神名帳」に名を連ねる式内社で、香取神宮や安房神社等と同様、千葉県内で最も社格の高い神社の一つです。
※「麻賀多神社」という神社は、印旛周辺にかなりたくさん鎮座しています。参拝の際は、「成田市台方」の麻賀多神社を調べましょう。
『日月神示』と岡本 天明
画家の岡本 天明(1897~1963)が、自動書記によって完成させた『日月神示』という、一部の界隈で有名な予言書があります。自動書記とは、自分とは別の存在が身体に憑依し、意思とは無関係に文字や絵などを描き出す現象のことです。
岡本氏が自動書記を行うきっかけとなったのがこの天日津久神社で、参拝後、麻賀多神社 社務所の階段に腰かけたところ、耳元に「フーフー」という音が聞こえ、最初の自動書記が始まったそうです。
神社の北側近傍には、「岡本天明屋敷跡(岡本天命住所跡)」が残されています。私有地の可能性があるので、見学の際は十分に注意しましょう。
写真図鑑
天日津久神社の社殿と鳥居
岡本天明屋敷跡(岡本天命住所跡)
神社のすぐ北側に残されています。周りの畑の状況から恐らく私有地かと思われるので、見学の際は十分に注意しましょう。
『成田参詣記(成田名所図会)』「麻賀多神社図」
『成田参詣記』は、1858年に成田山新勝寺が出版した一種の観光書籍で、「麻賀多神社図」のページに天日津久神社の姿が見えます。
中央下:麻賀多神社 本社
本社の社殿の右に「天日津久」社がみえる
社殿の向いている方向が現在と異なる?
麻賀多神社(まかたじんじゃ)
麻賀多神社には、天日津久神社以外にもたくさんの見所があります。
印播を見据える大きな鳥居、高い樹々のなかの美しい社殿、樹齢千三百有余年という東日本一の大杉、裏のカフェなど、参拝の際は是非立ち寄ってみてください。
参拝順路
直線の参詣路の奥に社殿が見える
この右手に天日津久神社が鎮座している
詳細情報
社号 | 天日津久神社 |
ご祭神 | ? |
住所 | 千葉県成田市台方1番地 麻賀多神社境内 |
その他 | ■麻賀多神社公式HP https://makata-jinja.com/about/ |
参考
上記のWeb サイトのほかに、下記を参考にさせていただきました。
- 『成田参詣記(成田名所図会)』中路 定俊、中路 定得 著 1858年
- 『千葉県神社名鑑』千葉県神社名鑑刊行委員会 編 1987年
- 『千葉県印旛郡誌』印旛郡 編 1913年