熊野神社│匝瑳市宮本

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匝瑳市宮本の熊野神社

宮本の熊野神社は、「八日市場」駅北の台地を少し内陸に入り、延期式内社「老尾神社」から道なりに600m ほどの場所に鎮座しています。駅からほど近い天神山公園の周辺は、本社含め魅力的な神社が複数集中して鎮座しているため、よそから来た人間には大変ありがたいです。

遠目からも「あそこに神社か寺があるな」と分かるほど、背の高い樹々が密集した鎮守の森で、社殿は一見お寺に見えるような立派な建物です。境内は、まさに落ち葉一つないほど綺麗に掃除され、地元の方に大変大事にされていることが伺えます。

昔は「三社権現」「若一王子社」と称していましたが、明治初年に現在の「熊野神社」に改称、「宮本の権現様」とも呼ばれる市内でも由緒ある神社の一つだそうです。

806~810年代創建、1200年頃~1500年頃まで匝瑳南条(そうさなんじょう)庄12郷の「総鎮守」、江戸時代は宮本村の「鎮守」、明治以降は「村社」。

本殿は1651年再建と古く、「文和2年」(=1353年)と銘のある梵鐘は千葉県指定有形文化財となっています。

安産守護の神として信者が多いそうです。

創建・由緒

『千葉県神社名鑑』に806~810年の奉斎とあり、県指定文化財の梵鐘には「文和2年」(1353年)の銘が見え、かなり歴史のある神社であることが分かります。

『千葉県神社名鑑』抜粋

旧村社

祭神
伊弉命(いざなみのみこと)速玉男命(はやたまのおのみこと)事解男命(ことさかのおのみこと)

由緒沿革
大同年中の奉斎。正送南条庄の総鎮守。元久二年造営再奥され、以後は南条庄役として修理造営す。別当光明院の文和二年銘の梵鐘が伝わっている。もと三社権現、若一王子社とも称したが、明治初年熊野神社と改める。明治四五年村社となる。安産守護の神として信者が多い。

※大同年中は806~810年、元久二年は1205年

神社写真

社殿

鳥居

小祠、石碑、樹木

手水舎

千葉県指定文化財 梵鐘(文和二年在銘)

境内風景

外側の仏像

参拝順路

詳細情報

社号熊野神社
ご祭神伊弉命(いざなみのみこと)速玉男命(はやたまのおのみこと)事解男命(ことさかのおのみこと)
境内社
住所匝瑳市宮本256
その他■匝瑳市HP 匝瑳探訪 宮本の権現様
https://www.city.sosa.lg.jp/data/doc/1576804779_doc_11_0.pdf

■千葉県指定文化財 梵鐘(文和二年在銘)
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/bunkazai/bunkazai/p141-006.html

参考

  • 『千葉県神社名鑑』千葉県神社名鑑刊行委員会 編 1987
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