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飽富神社コンテンツ
目次

飽富神社の末社

天明年間には、①御本殿の後~申之方までに七十五座、②外別宮に三座の末社があったと伝わります。現在は、その他に「金刀毘羅宮」も鎮座しています。

境内説明書によると、①七十五末社の制定は、十世紀近くまで遡ると推測されるそうです。

境内説明書「境内七十五末社の由来」


『唯一社頭年中行事』(深河喬栄)の抜粋

天明年間に神主「深河喬栄(たかなが)」が編述した『唯一社頭年中行事』には、①御本殿の後~申之方までに七十五座、②外別宮に三座の末社が記載されています。

御末社七十五座 市正傳記ニアリ

御本殿ウシロ東之方御末社

東ヨリ

  • 第一 〇久保田八皤宮 八月十五日惣右衛門 御供上ル
  • 第二 〇三作村三輪大明神 ふくの神
  • 第三 〇八王子野田村 九月十一日惣右衛門 御供上ル
  • 第四 〇伊井諾伊 冉神社夫婦の守神 こそだての神
  • 第五新田村 〇若宮八幡宮 〇元来神主支配 上池出入之節去役

同西之方御末社

東ヨリ

  • 第一 〇稲荷大明神与右衛門九月九日御供上ル
  • 第二 〇蔵波村八幡宮
  • 第三 〇疱瘡神 古来蔵波村 勧請
  • 第四 〇庚申猿田彦太神 よろづ守神
  • 第五 〇月讀尊 男女の守神 天照皇太神

右十社

御本殿東之方二十社

  • 龍田大神宮 ふくの神
  • 太田命ノ宮 同
  • 牛頭天王宫 やくじん
  • 三之宮太神 いせ三ノ宮
  • 保食大明神 ふくの神
  • 稚産大明神(ワカムスビ-) 五こくの神
  • 福王神社 [幣 二本] ふくの神
  • 澳津彦神(ヲキツヒコノカミ) かまどの神
  • 澳津姫神(ヲキツヒメノカミ) かまどの神
  • 大己貴大神 ふくの神
  • 住吉大明神家内 きよめの神
  • 香取太神宮 運の守り神
  • 鹿嶋太神宮 運の守り神
  • 白鳥太明神 運の守神
  • 大将軍神 道中守神
  • 酒解大明神(サカドケ-) 酒の守神
  • 豊宇加大明神(トヨウカ-) ふくの守
  • 少彦名太神 医者の神
  • 石凝姥神社(イシコリドメノ-) 女の守神
  • 柳葉大明神(ヤナギバ-) ふくの神

西之方十三社

  • 高原大權現 ふくの神
  • 廣畑大權現 同
  • 米倉大權現 同
  • 秋口大權現 同
  • 飯岡大權現 同
  • 泉加大權現 同
  • 廣田大権現 同
  • 飯盛大明神 同
  • 清地太神宮(スカヂ-) やしきの守神
  • 大宮賣神社 ふくの神
  • 波志取大明神(ハシトリ-) 延命守神
  • 花輸之大明神 立身の守神
  • 初杉大明神(ハツスギ-) 同

亥之方九社

  • 飯取大明神 ふくの神
  • 服部大明神 女の守神
  • 手置大明神(手置帆負) 大工の守神 手あしの守神 彦狭知命?
  • 第二太神宮(ヲトフ-) ふくの神 彦狭知命?
  • 第四太神宮(ヲトヨ-) 同
  • 第五太神宮(ヲトゴ-) 同
  • 飯粥大明神(イヒカヒ-) 
  • 見通大明神(ミトウシ-) 智恵の神
  • 金山彦太神 ふくの神
彦狭知命の位置が不明だが、恐らく手置大明神の場所だろう

南方三社

  • 神納村 外之宮埴安神社 ふくの神
  • 有吉村 矢立八幡宮 弓矢神
  • 子安大明神 女の守神

寅方四社

  • 大山祇神社 山の守神
  • 彦龍大明神(ヒコタツ-) ふくの神
  • 姫龍大明神(ヒメタツ-) 同
  • 東明大明神(アカリ-) きよめの神

卯ノ方二社

  • 春日大明神 家内の守神
  • 太玉大明神(フトタマ) 同

北方十社

  • 菅苞大明神(スカヅト-) ふくの神
  • 罔象大明神(ミヅハ-) 田畑の神
  • 粟嶋大明神(アハシマ-) 女の守神
  • 草姬大明神(カヤノヒメ-) 同
  • 岐大明神(クナド-) たび立守神
  • 海神宮(カイジンノミヤ) 舟の守神
  • 高之宮(タカノミヤ) 子孫繁昌の守神
  • 合寬大明神(ミムスビ) ゑんむすびの神
  • 天雲神社 田畑の守神
  • 茅輪大明神(チノワ-) きよめの神

丑ノ方二社

  • 白狐大明神(トウメ-) ふくの神
  • 東鎮神社(ヒシヅメノ-) きよめの神

申ノ方二社

  • 軻遇突智神社(カグヅチノ-) かまどの神
  • 木花淺間宮(コノハナノセンゲングウ) 子女 女の守神


以上

外別宮

  • 天満天神宮
  • 東照大權現宮
  • 天王宮 願主久兵衛 宮ノワキ

参考:『袖ケ浦町史 史料編 2』P580 

写真図鑑

現在の境内社の写真を掲載します。

次の神様は見つからなかったため、今後参拝する度に探していこうと思います。ご存じの方は、Xよりご教示いただけたら嬉しいです。

  • 八幡宮(←久保田八皤宮のことか?)
  • 八王子
  • 月読尊
  • 天照皇大神
  • 泉加大権現
  • 飯盛大明神
  • 外之宮埴安神社
  • 矢立八幡宮(有吉)
  • 太玉大明神
  • 粟嶋大明神
  • 住吉大明神

境内社

社殿左の石祠郡

それぞれの神様の名前は不明です。

社殿左の太宰府天満宮と淡嶋神社

社殿左の末社

社殿後の末社①

社殿後の末社②

社殿後の末社③

社殿右の末社

東照宮

金刀毘羅宮と石祠

石祠

詳細情報

参考

下記を参考にさせていただきました。

抜粋

『千葉県神社名鑑』抜粋

飽富神社(あきとみじんじゃ) 旧県社

祭神
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)他二柱

由緒沿革
綏靖天皇元年、皇兄神八井耳命が創始したと伝える。延喜式に飫富神社として記されている。天慶二年の平将門の乱により坂東の地は荒廃し、朱雀天皇はこれを憂えて勅使を送り、神剣を奉納し、兵乱鎮定を祈願した。明治五年県社に列した。末社は東照宮他で、小櫃川流域の洗野を眼下に、杉の老木が枝を交える荘厳な神苑の風景は古社であることをしのばせる。

『袖ケ浦町史 通史編 下巻』抜粋

第六節 飯富地区
飽富神社 飯富字東馬場二八六三
祭神 倉稲魂 命

 延長五年(九二七)に完成したといわれる『延喜式』の「神名帳」に、上総国五座のうち望陀郡一座飫富宮と記載された古社で、『神社大観』等には「祭神倉稲命、神八井耳命相殿として、大己貴命、少彦名命」とある。
 (中略)綏靖天皇元年の創建と伝えられる。
 神社の名称について一千葉県君津郡誌』は「飫富神社」と記し、庇下の社額には「飽富神社」拝段内は「飯富神社」と異なって表記し、日常会話では「おおのみや」という例があり、祝詞では「あきとみ」と奏上するようである。
 『姓氏家系辞典』の「飫富」には、上総の飫富として、
和名抄望陀郡に飯富郷あり、於布と訓するにより飯は飫の誤なるを知るべし。同地に飫富神社座す。元慶紀、延喜式に見ゆる名祠なり、蓋し多氏の奉斉せし宮なるべし。隣国安房の長狭国造、下総の印波国造等、何れも多氏の族なればなり。東鑑文治元年六月條に「囚人前廷尉季貞子に息源太宗季なる者あり、上総国飫富庄者外威伝領となす」とある外威は、此の多氏を指すならんか。東保文治元年後、建保元年條に飫富庄見ゆ。
と記されている。
 また、神納の『率土神社縁起』には、飯富宮の祭神が当地に到着した時に、土民の献上した麦こがしを食して飢えをしのがれたので、以後郷名の飯を飽に改めさせた、という記述がある。
 天明年間に深河喬栄が編述した『唯一社頭年中行事』には、次の七五座の末社が伝えられる。
 八幡宮、三輪大明神、八王子、伊邪那岐伊邪那美神社、若宮八幡宮、稲荷大明神、八幡宮(蔵波)、疱瘡神、庚申猿田彦大神、月読尊、天照皇大神、竜田大神宮、太田命宮、牛頭天王宮、三之宮大神、保食大明神、稚産大明神、福王神社、澳津彦神、澳津姫神、大己貴大神、住吉大明神、香取大神宮、鹿島大神宮、白鳥大明神、大将軍神、酒解大明神、豊字加大明神、少彦名大神、石凝姥神社、柳葉大明神、高原大権現、広畑大権現、米倉大権現、秋口大権現、飯岡大権現、泉加大権現、広田大権現、飯盛大明神、清地大神宮、大宮売神社、波志取大明神、花輪之大明神、初杉大明神、飯取大明神、服部大明神、手置帆負大明神、第ニ大神宮、第四大神宮、第五大神宮、飯粥大明神、見通大明神、金山彦大神、外之宮埴安神社、矢立八幡宮(有吉)、子安大明神、大山祇神社、彦竜大明神、姫竜大明神、東明大明神、春日大明神、太玉大明神、菅苟大明神、罔象大明神、粟嶋大明神、草姫大明神、岐大明神、海神の宮、高之宮、会云鬼大明神、天雲神社、茅輪大明神、白狐大明神、東鎮神社、珂遇突智神社、木花浅間宮。
 末社は、社殿裏に八社ずつ並列の小詞が二棟、社殿左には十数基の石宮が祀られているほか、安産祈願の底なし袋が掛けてある小詞があり、元和八年(一六二二)飯富の領主天野佐左衛門光得が勧請し、元治元年(一六一五) 子孫の天野民七郎再建の東照宮が別宮として建っている。

(後略)

『袖ケ浦町史 史料編 2』抜粋

P580

△御末社七十五座 市正傳記ニアリ

◎御本殿ウシロ東之方御末社
 東ヨリ
 第一
  〇久保田八皤宮 八月十五日惣右衛門 御供上ル
 第二
  〇三作村三輪大明神 ふくの神
 第三
  〇八王子野田村 九月十一日惣右衛門 御供上ル
 第四
  〇伊井諾伊 冉神社夫婦の守神 こそだての神
 第五新田村
 〇若宮八幡宮 〇元来神主支配 上池出入之節去役

◎同西之方御末社
 〇東ヨリ第一
  第一
   〇稲荷大明神与右衛門九月九日御供上ル
  第二
   〇蔵波村八幡宮
  第三
   〇疱瘡神 古来蔵波村 勧請
  第四
   〇庚申猿田彦太神 よろづ守神
  第五
   〇月讀尊 男女の守神 天照皇太神
  右十社

◎御本殿東之方二十社
 〇龍田大神宮 ふくの神
 〇太田命ノ宮 同
 〇牛頭天王宫 やくじん
 〇三之宮太神 いせ三ノ宮
 〇保食大明神 ふくの神
 〇稚産大明神(ワカムスビ-) 五こくの神
 〇福王神社 [幣 二本] ふくの神
 〇澳津彦神(ヲキツヒコノカミ) かまどの神
 〇澳津姫神(ヲキツヒメノカミ) かまどの神
 〇大己貴大神 ふくの神
 〇住吉大明神家内 きよめの神
 〇香取太神宮 運の守り神
 〇鹿嶋太神宮 運の守り神
 〇白鳥太明神 運の守神
 〇大将軍神 道中守神
 〇酒解大明神(サカドケ-) 酒の守神
 〇豊宇加大明神(トヨウカ-) ふくの守
 〇少彦名太神 医者の神
 〇石凝姥神社(イシコリドメノ-) 女の守神
 〇柳葉大明神(ヤナギバ-) ふくの神

◎西之方十三社
 〇高原大權現 ふくの神
 〇廣畑大權現 同
 〇米倉大權現 同
 〇秋口大權現 同
 〇飯岡大權現 同
 〇泉加大權現 同
 〇廣田大権現 同
 〇飯盛大明神 同
 〇清地太神宮(スカヂ-) やしきの守神
 〇大宮賣神社 ふくの神
 〇波志取大明神(ハシトリ-) 延命守神
 〇花輸之大明神 立身の守神
 〇初杉大明神(ハツスギ-) 同

◎亥之方九社
 〇飯取大明神 ふくの神
 〇服部大明神 女の守神
 〇手置大明神(手置帆負) 大工の守神 手あしの守神 彦狭知命?
 〇第二太神宮(ヲトフ-) ふくの神 彦狭知命?
 〇第四太神宮(ヲトヨ-) 同
 〇第五太神宮(ヲトゴ-) 同
 〇飯粥大明神(イヒカヒ-) 
 〇見通大明神(ミトウシ-) 智恵の神
 〇金山彦太神 ふくの神

◎南方三社
 〇神納村 外之宮埴安神社 ふくの神
 〇有吉村 矢立八幡宮 弓矢神
 〇子安大明神 女の守神

◎寅方四社
 〇大山祇神社 山の守神
 〇彦龍大明神(ヒコタツ-) ふくの神
 〇姫龍大明神(ヒメタツ-) 同
 〇東明大明神(アカリ-) きよめの神

◎卯ノ方二社
 〇春日大明神 家内の守神
 〇太玉大明神(フトタマ) 同

◎北方十社
 〇菅苞大明神(スカヅト-) ふくの神
 〇罔象大明神(ミヅハ-) 田畑の神
 〇粟嶋大明神(アハシマ-) 女の守神
 〇草姬大明神(カヤノヒメ-) 同
 〇岐大明神(クナド-) たび立守神
 〇海神宮(カイジンノミヤ) 舟の守神
 〇高之宮(タカノミヤ) 子孫繁昌の守神
 〇合寬大明神(ミムスビ) ゑんむすびの神
 〇天雲神社 田畑の守神
 〇茅輪大明神(チノワ-) きよめの神

◎丑ノ方二社
 〇白狐大明神(トウメ-) ふくの神
 〇東鎮神社(ヒシヅメノ-) きよめの神

◎申ノ方二社
 〇軻遇突智神社(カグヅチノ-) かまどの神
 〇木花淺間宮(コノハナノセンゲングウ) 子女 女の守神

以上

◎外別宮
 〇天満天神宮
 〇東照大權現宮
  〇天王宮 願主久兵衛 宮ノワキ

『千葉県神社名鑑』抜粋

飽富神社 境内七十五末社の由来

御末社は、古来より七十五末社と称せられ、神域内に斎き祀る。
三百年前の神社々記 市正伝記より。(祭神名等の記述は省略する)

◇御本殿の後 東之方御末社 五社 一\~五座
◇神本殿の後 西之方御末社 五社 六~\十座
◇御本殿 東之方神末社 二十社 十一~三十座
◇御本殿 西之方御末社 十三社 三一~四三座
◇亥之方(北北西) 御末社 九社 四四~五二座
◇南方 御末社 三社 五三~五五座
◇寅之方(東北東) 御末社 四社 五六~五九座
◇卯之方(東) 御末社 二社 六〇~六一座
◇北方 御末社 十社 六二~七一座
◇丑之方(北北東) 御末社 二社 七二~七三座
◇申之方(西南西) 御末社 二社 七四~七五座

御末社合わせて七十五社なり。(成立年代不明)

(中略)依って当社 七十五社の制定の年次は、十世紀近くまで遡るものかと推測するものなり。

Webサイト

書籍

  • 『千葉県神社名鑑』千葉県神社名鑑刊行委員会 編 1987年
  • 『日本の神々 神社と聖地 11 関東』谷川 健一 編 1984年
  • 『房総の古社』菱沼 勇、梅田 義彦 著 1975年
  • 『袖ケ浦町史 通史編 下巻』袖ケ浦町史執筆委員会 編 1990年
  • 『袖ケ浦町史 史料編 2』袖ケ浦町 1983年
  • 『神社覈録 下編』鈴鹿連胤 撰, 井上頼囶, 佐伯有義 校訂 1902年

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