北面道祖神│匝瑳市八日市場イ

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匝瑳市八日市場イの北面道祖神

匝瑳市八日市場イの北面道祖神は、「八日市場」駅から北西へ直線で330mほどの場所に鎮座する、猿田彦命を祀る道祖神です。

道祖神というと、道の脇に人知れずぽつんと小さな石祠が建っているイメージがありますが、こちらはまるで違います。敷地こそ控えめですが、石造りの明神鳥居、玉垣、手水舎、石灯篭、社殿があり、まるでミニチュアサイズの神社のような空間です。

鎮座している場所は、主要道沿いではなく、民家の密集するブロック内にあります。

道祖神は通常、南か東に向いて建てられるため、本道祖神のように北を向いているものは全国でもなかなか珍しいようです。

外観

内観

創建・由緒・祭神

本社の詳細に関する記述を見つけることができませんでしたが、鳥居の右に、由緒書きが詳しく書かれています。

珍しい北面の道祖神で、猿田彦命を祭神とする「横町」の鎮守とあります。横町は、この近辺の昔の呼び名でしょうか?

鳥居横の由緒書の抜粋

北面道祖神(道陸神様)

江戸時代の銚子街道の一つの道祖神。祭神は猿田彦命。横町の鎮守で祭礼は2月4日。

道祖神とは村の入口、村境、主要街道にまつられた「石の宮や小石を積んだ」ところで、匝瑳市内には50か所確認されていますが、北向きの道祖神は稀で「北面道祖神」と呼ばれています。

この道祖神の小石で「イボ」をこすると「イボ」が取れると古くから言い伝えられ、「イボ」が治ったら新しい石を持ち寄り道祖神にお供えし、御礼参りを行うこととなっています。

現在の道祖神は旧「大枝十兵衛」氏宅の北側に在り、十兵衛さんの土地の一部を提供し横町、本町、出羽宿の賛同者により石造りの鳥居・石祠を祀って「道陸神様」として明治30年ごろに建造されました。

本道祖神は、「銚子街道の一つの道祖神」との記述があります。銚子街道は、現代の「銚子道」の事でしょうか。

銚子街道:我孫子→印西→成田→香取→銚子
銚子道:千葉市→八街→山武→匝瑳→銚子

参拝順路

ここでは本町通りからの経路を紹介します。

詳細情報

社号北面道祖神
ご祭神猿田彦命
境内社
住所匝瑳市八日市場イ2887-9
その他■匝瑳市HP 匝瑳探訪134 八社参り
https://www.city.sosa.lg.jp/data/doc/1554705219_doc_8_0.pdf
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