佐倉市小竹の水神社(すいじんじゃ)の概要


水神社(すいじんじゃ)は、創建年不詳、水の神様を祀る、佐倉市小竹に鎮座する神社です。
小竹川・手繰川・新川と印旛沼の合流地点近傍、長年、水害に悩まされた低地に鎮座しています。
境内由緒書には明治初期ころの創建とありますが、常夜灯の記載から江戸末期にはすでに存在していたことが示唆されます。
祭神
祭神として次の神様が祀られています。
- 水祖(みずのおや)
- 罔象女命(みずはのめのみこと、彌都波能賣命)
素晴らしい社殿! 茅葺屋根!
当社社殿は、小さいながら大変立派で見応えがあります。
秀逸で細かい彫刻を間近で観察できるうえ、屋根は県内でも数社でしか見られない茅葺屋根が残された大変貴重なものです。
社殿・屋根を守るために、銅板葺の金属屋根で覆われており、全体のバランスも大変美しい素晴らしい社殿です。


その他の茅葺屋根の神社
印旛周辺の水の神様
印旛沼周辺では、水神社と弁財天が複数鎮座しています。どちらも水の神様ですが、
- 低地:水神社が鎮座し、水害からの加護を祈る
- 高地:弁財天が鎮座し、雨ごい祈願
と役割が分けられる傾向があると何かに書いてありました。
写真図鑑
境内周辺








社殿










社殿細部
















基本情報
| 社号 | 水神社 | 
| ご祭神 | 水祖(みずのおや)罔象女命(みずはのめのみこと) | 
| 住所 | 佐倉市小竹1161 | 
参考
下記を参考にさせていただきました。
抜粋
水神社(すいじんじゃ)
祭神
水祖(みずのおや)罔象女命(みずはのめのみこと)


小竹村(おだけむら)は印旛沼の氾濫に度々苦しめられてきました。田のそばの少し小高い場所に、水神社(すいじんじゃ)はよく見られます。印旛沼は、利根川からと周辺からの流入により、毎年のように氾濫し2メートル以上浸水した記録があります。特に頻繁した明治初期ころ、水災からの加護を祈願し、ここに水祖(みずのおや)、罔象女神(みずはのめのかみ)(彌都波能賣命)が祀られたと伝えられています。大正11年(1922)印旛水門が完成してから利根川からの流入が防がれ、洪水対策施設ができる昭和35年(1960)にようやく収まりました。大きな流れと共に運ばれた肥沃な大量の土砂は、平らな低地となり、現在の水田に適した地形となりました。
水神社は、大きな水害が起こらないように、今もこの地を見守っています。
Webサイト
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書籍
- 『千葉県神社名鑑』千葉県神社名鑑刊行委員会 編 1987年
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