袖ヶ浦市飯富(いいとみ)の鏡峯神社(きょうほうじんじゃ)の概要


鏡峯神社(きょうほうじんじゃ)は、創建年不詳、大物主命(おおものぬしのみこと)を祭神とする、袖ヶ浦市飯富(いいとみ)の鏡ヶ峯という小山に鎮座する神社です。
小櫃川(おびつがわ)流域の田園風景を見下ろす神社の一つで、袖ヶ浦市と木更津市にまたがるのどかな田園風景や、木更津の市街地、海向こうの富士山を眺めることができる大変眺望の良い神社です。
鏡ヶ峯(きょうがみね)
当峯には、二基の古墳があり、そこに神鏡が納められていたことから「鏡ヶ峯」と呼ばれるそうです。
馬来田国造の墳墓と言われています。
現在の社は近年創建
当社は創建年不詳で、地元の方が、近年になってできたと仰っていました。
1975年出版の『房総の古社』の「飽富神社」の項に、当峯の古墳について「草がぼうぼう、とても今は登れない」とあり、鏡峯神社については何も言及されていません。
『袖ケ浦町史 通史編 下巻』に、当社社殿は1975年(昭和五O年)再建、とあります。
現在、当社祭神は大物主命とされていますから、1975年に現在の立派な社が建てられる前は、大物主命の小祠があったのでしょうか?
写真図鑑
神社






境内風景


境内からの眺望




展望台




基本情報
社号 | 鏡峯神社 |
ご祭神 | 大物主命(おおものぬしのみこと) |
境内社 | |
由緒・歴史 | |
神紋 | |
本殿の向き | |
住所 | 袖ケ浦市飯富2496 |
その他 |
参考
下記を参考にさせていただきました。
抜粋
鏡峯神社
祭神
大物主命(おおものぬしのみこと)
鏡峯神社
飯富字鏡ヶ峰二四九六
祭神 大物主命
(前略)
郡誌上巻に「鏡峰古墳」として、「飽富神社の東方に一丘阜あり、鏡と称す。高さ約百尺、周囲は九町五十間許りあるへし、るへし、其形は船をさかしまに伏せたる加し、其嶺に二基の古墳相並び存す。ともに方五、六間許りなり、伝へ云ふ墳中に神鏡を納む 鏡峯の名これより出づと。またいふ是れ蓋し馬来田国造の墳墓ならんと」と述べられている。袖ヶ浦公園内の展望塔に接した高所に昭和五O年再建された。創建年月不詳。
社殿に隣接した小祠には、青面金剛と下部に三猿を陽刻し、上部に山王宮と陰刻した庚申塔。中央に「塞三柱大神」、両側に「元文五庚申歳 十一月吉日」、台石に「願主飽富村東 場々 富納土 牛句講中」と刻んだ庚申塔、ほか一基の石宮が祀ってある。
書籍
- 『千葉県神社名鑑』千葉県神社名鑑刊行委員会 編 1987年
- 『袖ケ浦町史 通史編 下巻』袖ケ浦町史執筆委員会 編 1990年
- 『房総の古社』菱沼 勇、梅田 義彦 著 1975年