千葉市中央区蘇我町の蘇我比咩神社(そがひめじんじゃ)
概要
蘇我比咩神社は、蘇我比咩大神(そがひめのおおかみ)、天照皇大神、応神天皇、御霊神(みたまのかみ)、倉稲魂神(うかのみたまのかみ)を祭神とする千葉市中央区蘇我町に鎮座する神社です。
平安期は『延喜式』式内社、中世は千葉荘(ちばのしょう)の鎮守、明治期から終戦期まで郷社に列格していました。
社名の由来は諸説あり、弟橘媛比咩(おとたちばなひめ)と共に身を投げた蘇我の御姫様、蘇我氏の祭神である女性の神様、蘇我赤兄(そがのあかえ。馬子の孫で壬申の乱に際し失脚)など、蘇我氏に関するもののほか、弟橘媛が放った「我れ蘇れり」という言葉に由来するなど、複数の興味深い伝承があります。
創建・由緒
平安期は『延喜式』式内社、中世は千葉荘(ちばのしょう)の鎮守、明治期から終戦期まで郷社で、祭神は、天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)、應神天皇(おうじんてんのう)、蘇我比咩大神(そがひめのおおかみ)、御霊神(みたまのかみ)、倉稲魂神(うかのみたまのかみ)を祀っています。
本社および「蘇我」の地名の謂れは、それぞれ下記のように伝えられています。
- 日本武尊東征の際、弟橘媛比咩と共に海に身を投じた女性のなかに蘇我氏の姫がいた。後に応神天皇によりこの地の国造に任じられた蘇我氏が、一族の守護神「春日神社」「比咩神社」を祀り蘇我比咩神社とした
- 生き返った妃弟橘姫が「我れ蘇れり」と仰った
- 蘇我赤兄(そがのあかえ。馬子の孫で、壬申の乱の際に大友皇子につき失脚、配流)とその妻子を祀る
下総國十一座 小十座 千葉群二座 小 蘇我比咩神社
蘇我比咩神社(通称 春日様)
旧郷社
祭神
神天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)應神天皇(おうじんてんのう)蘇我比咩大神(そがひめのおおかみ)御霊神(みたまのかみ)倉稲魂神(うかのみたまのかみ)
由緒沿革
千葉荘の鎮守。景行天皇の御宇日本武尊が御東征のおり、相模灘で難風に襲われた時、妃弟橘姫が海神の怒りを鎮めようと身を波間に躍らせられ御難を救った。御遺体が当地の浜に漂い着き、里人の介抱によって蘇生なされ「我れ蘇れり」と宣り給わったことによりこの地を蘇我の里と称した。祭神も姫に由縁深き方々と思われる。また一説に弘文天皇の御宇、壬申の乱で蘇我赤兄がこの地に配流された時祖神を祭り、のちに里人が赤兄やその妻子を祭ったという。徳川家康より代々朱印あり、明治三二年改築、昭和四二年社殿・社務所改築。
当社は、今から千五百年前から建てられていたといわれている。
古記によりますと、第十二代景行天皇の皇子であらせられた日本武尊命が東国地方を統一すべく勅命を受け弟橘姫を始め多数の家来を引きつれ軍船に乗りて、千葉沖に差しかかったとき、風雨が強くなり船は進まず沈没の危険にあった。このとき弟橘姫は「龍神の怒りに触れた」とこれを静め和げんと同道して来た五人の姫達と共に身を海中に投じた。そして日本武尊命は、無事航海をつづけた。身を投じた五人の姫の中に蘇我大臣の娘たる比咩がおり、この方がこの下の海岸に打ち上げられた。里人等の手厚い看護で蘇生することが出来た。そして無事に都に帰ることが出来ました。又里人達は日本武尊命が日嗣の皇子でありながら東征の途中にて崩ぜられ皇位を継承するに及ばなかった事を聞き及んでその霊をなぐさめんと社を建て神として祭った。この里人等の行為に深く感激した第十五代応神天皇は、特別の命により蘇我一族をこの周辺の国造として派遣し政治をおこなわせた。蘇我一族は、代々「春日神社」「比咩神社」を守護神としており、両神社の御分霊をいただき「蘇賀比咩神社」を建立した。「延喜式巻九神祇神名帳千葉群記載。」その徳は山より高く海より深く「春日様」「下總の国香取神明様」と下總の国の守護神として人々に敬神された。江戸時代には、徳川家康も敬神され一〇石を献上した。この所は江戸又上総、香取への街道の要所にもあたり参勤する大名また人々の集まる宿場町であったため参詣する賑わいをみせた。
明治五年社格郷社となり皇室、国家の守護となり皇族の尊宗をうけ参拝もあり、御手植の松もありましたが、明治の大火事で神社も社宝、古文書、御手植の松すべて焼災してしまったが今もって海難防止、民政安定、家運繁栄、五穀豊穣、諸病消除、延命息災など神威をこよなくあらたかな神として近隣の人々に敬拝されています。
神社写真
明治の大火事で、神社、社宝、古文書、皇族御手植の松のすべてが焼災してしまったそうです。
1899年(明治三二年)に改築、1967年(昭和四二年)に社殿・社務所を改築し、現在に至るようです。
拝殿、本殿
「千代春稲荷神社」「蘇我比咩神社」の旗、お神輿などが見える
鳥居
摂社、末社
天照八幡宮
大三輪神社、大山阿夫利神社
八大龍王神社
手水舎
社務所
境内樹木
御朱印、駐車場
参拝順路
詳細情報
社号 | 蘇我比咩神社 |
ご祭神 | |
境内社 | 神天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)、應神天皇(おうじんてんのう)、蘇我比咩大神(そがひめのおおかみ)、御霊神(みたまのかみ)、倉稲魂神(うかのみたまのかみ) |
由緒・歴史 | |
神紋 | |
本殿の向き | |
住所 | 千葉市中央区蘇我町1-188 |
その他 |