佐倉市上勝田の大宮神社
概要
由緒、創立年不詳、明治から戦前までは上勝田村の村社で、天鈿女命(アメノウズメノミコト)を祭神とする神社です。
参拝日記
上勝田地区南の台地は、総武本線により東西に分けられており、その西側、太めの道路を南進すると右手に現れる牧場の手前に、本社の入り口となる鳥居が屹立しています。
広めの境内は起伏がないため、周りを見渡すと、樹々の足元に本社やいくつもある境内社の姿を見ることができます。
覆屋内部に足を踏み入れることができるため、流れ造の立派な本殿を間近に観察することができます。境内社も、立派な造りのものがいくつもあります。
一つひとつの社殿、参詣路の落ち葉や下草を見るに、丁寧な管理がなされているようで、全体的にとても清潔感のある神社です。地元の方に厚く祀られているのでしょう。
創建・由緒
『千葉県神社名鑑』『千葉県印旛郡誌』によると、由緒・創建年不詳、天鈿女命(アメノウズメノミコト)を祭神とする上勝田村の旧村社で、境内社として以下の二社を祀っているとあります。
【八幡神社】由緒不詳、誉田別命を祭る。
【疱瘡神】由緒不詳、直日神を祭る。
社殿は1902年11月30日に焼失、1903年5月8日に再建許可を取得、その後再建したものが現在の社殿でしょう。
勝田村分裂と背中合わせの神社の逸話
『和田の伝承』『和田村誌』によると、近世以前、下勝田住民が天満神社を祀ったことに端を発し、勝田村が上・下に分裂、現在に至るそうです。上勝田の鎮守 大宮神社と下勝田の鎮守 天満神社とは、それぞれ社殿が背中合わせの配置になっており、1988年の時点で、同地区間の婚姻は見られないと言われています。
神社写真
社殿
鳥居
摂社、末社
『千葉県印旛郡誌』に以下の二社を祀っているとがありますが、他にも複数の立派な境内社が鎮座しています。
八幡神社 祭神:由緒不詳、誉田別命を祭る
疱瘡神 祭神:由緒不詳、直日神を祭る
鳥居左脇の小祠
八幡宮
三峰神社
古峰神社、天満宮、名称不明の神社、大六天王
右から、古峰神社、天満宮、名称不明の神社、大六天王
小祠、石碑等
手水舎、社務所
境内風景・境外風景
上勝田の台地を線路が真っすぐに削っているのが良くわかる
参拝順路
大宮神社社殿と複数の境内社が見えます
上の青い建物が本殿の覆屋です
詳細情報
社号 | 大宮神社 |
ご祭神 | |
境内社 | |
住所 | 佐倉市上勝田1029-1 |
その他 | ■佐倉市HP 和田地域めぐり散策コース https://www.city.sakura.lg.jp/material/files/group/64/wada-sansaku-course.pdf ■佐倉市HP 和田地区 https://www.city.sakura.lg.jp/material/files/group/61/sakura_saiken08_wada.pdf ■佐倉市HP 上勝田の盆綱 https://www.city.sakura.lg.jp/soshiki/wadakominkan/4/2501.html |
参考
上記のWeb サイトのほかに、下記を参考にさせていただきました。
- 『千葉県神社名鑑』千葉県神社名鑑刊行委員会 編 1987
- 『千葉県印旛郡誌』印旛郡 編 1913年
- 『和田の伝承』佐倉市立和田公民館他 編 1998年
- 『和田村誌』和田郷土史編纂委員会 編 1988年