森谷ひろみ│安房国式内社等の歴史地理学的研究

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森谷ひろみ(もりやひろみ)氏について

森谷ひろみ先生は、36才の若さで亡くなった「歴史地理学的研究」の研究者で、比定社の多い安房国式内社に関し、既存の考古学・文献学的手法に地理学(地形的位置、変化)の概念を取り入れる独創的な手法で論定を行われました。

千葉大学教養部助教授、国学院大学文学部非常勤講師、千葉大学理学部文部技官

略歴

1938年 千葉市若葉区多部田(たべた)町に生まれる。
1957年 千葉大学教育学部第二教育科社会科専攻に入学、同文理学部地学科に転部、1962年 同学科卒業。
1964年 国学院大学大学院文学研究科日本史学専攻修了、1968年 同博士課程単位取得。
1971年 千葉大学理学部文部技官、1972年国学院大学文学部非常勤講師、1974年千葉大学教養部助教授。
1975年7月7日 多部田町の自宅で急逝、36才。

業績

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1~40は、43の研究業績の項を抜粋
★の論文は43に掲載

43 『式内社の歴史地理学的研究』は、先生が「生前出版を強く念願し、楽しみにしていた」という論文集で、ご尊父 森谷恵 氏が発行されました。多くの論文のなかから、安房国と三宅島の式内社に関するものが選抜されています。序文は岩本徳一 氏(國學院大學)、近藤精造 氏(千葉大学)、あとがきは森谷恵 氏、題字は妹の紀子 氏。

非売品ですが、千葉大学附属図書館と千葉県立中央図書館に蔵書があり、前者は貸出可、後者は不可です。筆者はネットで、良いお値段で購入しました。

筆者の個人的なこと

筆者が森谷先生のお名前を知ったきっかけは、館山市教育委員会の方にご紹介いただいた安房国の神社に関する文献の中に、先生のお名前があったからです。

先生とまったく共通点のないと思われた筆者ですが、大学の大先輩が「森谷先生とふつうに挨拶を交わしていた」そうで、偶然にも「知り合いの知り合い」にあたることが判明しました。また、筆者はどうやら先生のおられた校舎で授業を受けいたようです。

本ページは、森谷先生のまとまった情報をWeb上に発見することができなかったため、自分、後進の学生、神社好き諸兄のためにまとめさせていただきました。

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