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膽男神社(西の宮)│香取市津宮

目次

香取市津宮(つのみや)の膽男神社(まもりおじんじゃ)(西の宮)の概要

膽男神社(まもりおじんじゃ)(西の宮)は、利根川河岸の一之鳥居(浜鳥居)から香取神宮に伸びる旧表参道を守護する、香取市津宮に鎮座する神宮境外摂社です。

東宮の忍男神社(おしおじんじゃ)とともに、「浜手守護神」と呼ばれます。

神宮の北1.4kmほど、神宮一之鳥居(浜鳥居)の南南西370mに所在しています。

創建年は、不詳とも、860年(貞観二年)勧請とも言われています。

祭神と合祀

祭神として次の神様が祀られています。

  • 大己貴神(おおなむちのかみ)
  • 綿津見命(わだつみのみこと)

1960年に、津宮の沖宮神社(祭神:綿津見命)を合祀しました。上記二柱目の神は、元 沖宮神社の祭神でしょうか。

ところで、忍男神社のはす向かいに沖宮神社の小祠があります。元の鎮座地でしょうか?

香取神宮 浜手守護神、西宮

利根川の河岸に屹立する巨大な香取神宮一之鳥居(通称 浜鳥居)。ここから発する往古の表参道の脇には、根本川というのどかな川が流れています。

根本川の両側には、香取神宮 浜手守護神といわれる「西宮=膽男神社(まもりおじんじゃ)」「東宮=忍男神社(おしおじんじゃ)」二つの社が鎮座しています。川を挟んで150m たらず、隣接する両社ともに神宮 境外摂社で、境内の外観、配置や社殿のつくりに至るまでそっくりです。

近隣には、沖宮神社、董橋(草履抜橋、じょん抜き橋)、少し歩くと龍田神社、神道山古墳群もあり、津宮地区は、神宮の歴史を感じられる興味深い場所です。

創建・由緒

『新修 香取神宮小史』抜粋

膽男神社

また西ノ宮と云ふ。同じく津宮にある。御祭神は大名持命(おおなむちのみこと)。

『佐原市史』抜粋

胆男神社

津宮字西ノ宮に鎮座。通称西宮という。祭神大己貴命。津宮鳥居河岸から西三〇〇米位のところにある。社伝によると、貞観二年(八六〇)の勧請にかかり、往古から香取神宮の摂社であり、一に浜手守の神と称された。かっては毎年六月晦日に、名越祭という祭事があり、当日は本宮の神官数十人鳥居河岸にて潔斎し、この境内に列座し祭礼を行なったといわれる。『香取文書」の文永年間の造営官符に「膽男社一字一間葦葺有金物、作料官米三十石、埴生西条内富略郷本役也、仍地頭越後守実時造建立」とある。この後の造営は他の摂社・未社と同じく本宮とともに行なわれた。現在も本社の祭事その他一切は、本宮香取神宮で行なっている。

『千葉県神社名鑑』抜粋

膽男神社(通称西宮)

祭神
大己貴神(おおなむちのかみ)綿津見命(わだつみのみこと)

境内神社
沖宮神社

由緒沿革
創建年代不詳。忍男神社を東宮と称するのに対し本神社を西宮と称し、共に香取神宮浜手守護神である。香取神宮の摂社として神宮造営には必らず社殿を改造された。昭和五六年、氏子の浄財により境内全体を盛土し、社殿の屋根を銅板葺に葺替えるとともに、大修理を完成した。昭和五六年、樹齢二〇〇有余年の名松が虫害で枯死した。昭和三五年五月沖宮神社を合祀。

境内看板『西の宮(膽男神社)』抜粋

東の宮の西方、根本川を挟む津宮字西宮に鎮座し、香取神宮の摂社で大己貴命を祭るのが西宮である。東の宮と同時に造営された。東西両宮とも浜手守護の神といわれている。

写真図鑑

玉垣と二之鳥居に囲まれた社殿

本殿

鳥居

一之鳥居

境内社、小祠

常夜灯

手水

境内風景

参拝順路

基本情報

社号膽男神社
ご祭神大己貴神(おおなむちのかみ)、綿津見命(わだつみのみこと)
境内社
住所香取市津宮345
その他■アーカイブ香取遺産 Vol.191~200
https://www.city.katori.lg.jp/culture_sport/bunkazai/isan/191-200.html
■Vol-196 津宮の参詣道
https://www.city.katori.lg.jp/culture_sport/bunkazai/isan/191-200.files/196.pdf

参考

上記のWeb サイトのほかに、下記を参考にさせていただきました。

  • 『千葉県神社名鑑』千葉県神社名鑑刊行委員会 編 1987年
  • 『新修 香取神宮小史』香取神宮社務所 編 1995年
  • 『佐原市史』佐原市 著 1966年

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