稲毛区の黒砂浅間神社
いつ来ても、「『西千葉』駅と『稲毛』駅の間にこんなに大きな樹が生えているなんて…」と驚かされる、新港横戸町線脇のこんもりとした林。そこに鎮座しているのが黒砂浅間神社です。黒砂の台地の上、東京湾側の突端に位置するため、昔は富士山を眺めることができたそうです。
黒砂村および当社の創建には平将門に仕えた武士たちが関与したとされ(およそ千年ほど前)、その後、約400年前に富士山本宮浅間大社から御分霊をいただき今に至るのだそうです。拝殿に千葉氏の九曜紋と富士山本宮浅間大社の棕櫚(シュロ)紋を見ることができます。旧黒砂村にあった社や石碑はこちらに移されたそうで、境内の至る所にこれらを見ることができます。
平将門、千葉氏というキーワードが出てきました。
直接的には、「平将門」の次女「春姫(如春尼)」の息子が千葉氏の祖「平忠常(=千葉忠常、村岡忠常とも)」となります。
祖父、孫ともに関東で大規模な反乱を起こしていますね(承平・天慶の乱および平忠常の乱)。
本社は、その社名と立地場所から、稲毛浅間神社との関わりがあるように思われますがそれはなく、祭事は千葉市中央区の寒川神社の神主さんが執り行われているそうです。
地元の方が精力的に管理されているそうで、賽銭箱には大変力のこもったリーフレットが備え付けられています。興味のある方は是非こちらも見ながら参拝してみてください。お正月には拝殿の扉が解放され依り代の鏡を見ることができるほか、お神酒をいただいたり、神札やお守りを購入することができます。
社殿
左:本殿、右:拝殿
背の高い樹々と社殿の光景は、稲毛区とは思えない美しさ
鳥居
ここをくぐり、階段をまっすぐ登っていきます
摂社、末社
(写真は10月中旬16時過ぎに撮影)
馬頭観音など
天保三年(1830年)鳥居屹立の際の石碑を再建したもの
その他
背の高い樹々が多い貴重な癒しの空間
リーフレット
地元の方作成のリーフレットが賽銭箱脇に置いてあり、無料でいただくことができます。たくさんある境内社や石碑の名称が一つひとつ記載されていたり、現在は存在しない二之鳥居、三之鳥居を絵のなかに見ることができます。
お正月の写真
お正月は拝殿の扉が解放され、両脇に家紋の入った提灯が設置されます。拝殿内部を見ることができるので、依り代の鏡に直接参拝することができます。社務所前ではお神酒をいただいたり、神札やお守りを購入することができます。
奥に鏡が祀られています
参拝順路
穴川方面へ緩やかに上る途中、左手に黒砂浅間神社が鎮座している
詳細情報
社名 | 黒砂浅間神社 |
ご祭神 | 木花開耶姫 |
境内社 | |
由緒・歴史 | |
神紋 | 棕櫚(シュロ)紋、九曜紋、巴紋 |
本殿の向き | |
住所 | 千葉市稲毛区黒砂3-9-13 |
その他 | ■ためになる参考サイト ・黒砂の資料を保存する会 http://samidare.jp/kurosuna/ ・千葉氏を語る会>『黒砂将門落武者伝説』に原氏が絡む??新たな伝説!! https://chibaujikataru.sakura.ne.jp/info/news/20221115benkyoukai.pdf ・千葉氏を語る会 https://chibaujikataru.sakura.ne.jp/ |