四街道市鹿渡486-1の香取神社の概要
香取神社は、創建年不詳、経津主命(ふつぬしのみこと)を祭神とする、四街道市鹿渡486-1に鎮座する神社です。明治期から終戦期まで村社に列格していました。
四街道市は「香取神社」が多い地域で、ここ鹿渡地区には二つの香取神社が鎮座しています。一方は谷戸のなかの昔からの集落に、もう一方は近年開発が進んだと思われる新しめの住宅地に鎮座しています。本ページは前者の歴史深い方の香取神社を取り上げています。
1,000年以上の歴史か?
当社の創建年代は不明ですが、境内の由緒書き(後述)によると、西暦1,000~1,100年の時点ではすでに存在していたことが推察されるそうです。
1547年、焼失した千葉神社の再建に、当社の400~500年の檜または杉材を寄進した記録があるそうです。
鹿渡は面白い
四街道の鹿渡(しかわたし)地区は、都会と田舎のメリハリがとてつもなく激しい、大変魅力的な地域です。
四街道駅北口を降りてみましょう。ヨーカドーの隣、消防署や志津病院があるブロックが鹿渡、市役所があるのも鹿渡。
次に南口に降りて佐倉駅方面へ進んでみましょう。樹々が生い茂る小山と田んぼで構成された、人っ子一人いない美しい景色が広がっています。もちろんここも鹿渡です。
四街道の中心街、住宅地、里山が密接していて面白い地区です
ヨーカドーと道を隔てて右側が鹿渡
人はいないがキジ(中央)がいる
空を映す鏡が徐々に広がっていく、年に一度しか見られない素晴らしい景色
ところで、「鹿渡(しかわたし)」は四街道市、「馬渡(まわたし)」は佐倉市です。
参拝日記
当社境内は、綺麗に清掃、管理されており、とても居心地の良い神社です。
拝殿と本殿は、幣殿で繋がることなく完全に分かれた構造をしており、拝殿だけでなく本殿にもお参りすることができます。樹齢約400年の御神木の大杉や、可愛らしい狛犬も見どころです。
1547年、焼失した千葉神社の再建の際に、当社の上屋の大柱が寄進されたというエピソードが興味深いです。
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四街道市は「香取神社」と名の付く社が飛び抜けて多い地域です(千葉市0社、佐倉市1社、八千代市1社、印西市0社、酒々井町1社、四街道市5社。参考:千葉県の宗教法人一覧)。
市内の他の香取神社は下記をご覧ください。物井地区の香取神社は、大正元年に天照皇大神社へ合祀しています。
創建・ご祭神
創建年代および由緒不詳、明治期から終戦期まで村社、経津主命(ふつぬしのみこと)を祭神とする神社です。江戸時代までは「香取大明神」と呼ばれていたそうです。
当社の創立に関し、境内由緒書に『千集抄』からの引用として「1547年(天文十六年)、千葉神社の消失再建に伴い、当社が桧又は杉材を寄進した」という記述があるため、創建はそれ以前となるでしょう。
一方、『千葉県印旛郡誌』の旭村の神社の項にある「香取神社」が当社のことである場合、1623年創建となります。
次の境内神社が鎮座しています。
天照皇太神神社(昭和四十四年鹿渡字遠水上(現さちが丘)より宅造のため遷宮)
子安神社(明和四年十一月安置)
道祖(道陸)神社(文政八年四月安置)
天照皇太神、倉稲魂命、壇安媛命、少彦名命、大己貴命(石塔)
疱瘡神(文政十年二月安置、石塔)
香取神社 旧村社
祭神
経津主命(ふつぬしのみこと)
鹿渡香取神社 御由緒
一、御由来
香取神宮の分社であり、江戸時代までは「香取大明神」と称した。
一、鎮座地
四街道市鹿渡
三、御祭神
経津主大神(又の御名 伊波比主命)
四、御神徳
経津主大神は、日本建国の芸をお築きになり、平和国家の建設と民生の安定福祉に偉大な御神域をわされた。その武徳は平和、外交の祖神と敬われ、一般からは心願成就の神、縁結びの神、災難除けの神、安産の神、交通安全の神、膝運の神、民業(商工業炭米)の神、海上守護の神として深く仰されている(本宮の案内書による。)
五、御事歴
江戸時代まで別当院に「福寿院」(真言宗豊山派)を置く神仏混清神社であった。また平成十八年十月十五日香取神宮より改めて御神体の再分詞を行った。
六、創建
当神社は、天文十六年(西暦一五四七年)妙見宮(現千葉神社)の焼失再建に上産の大柱(樹齢少なくとも四、五百年の桧又は杉材)を寄進した記録が千葉氏の記録(千集抄)にあるので、この寄進の数百年前(西暦一〇〇〇~一一〇〇年代)には既に存在していたと推察する。
七、境内ご案内
境内には御神体を記る奥にある本殿及び本殿前の拝殿の他次の御祭神を記ち神社、石塔があります。
天照皇太神神社(昭和四十四年鹿渡字遠水上(現さちが丘)より宅造のため遷宮)
子安神社(明和四年十一月安置)
道祖(道陸)神社(文政八年四月安置)
天照皇太神、倉稲魂命、壇安媛命、少彦名命、大己貴命(石塔)
疱瘡神(文政十年二月安置、石塔)
八、ご祭事
(中略)
九、御神木
樹齢約三百八十年(平成二十六年現在)の大杉を祀る。
村社香取神社
馬渡区字西畑にあり経津主命を祀る元和九巳卯年九月十九日の創立にして(中略)古杉天に沖するの観あり(後略)
神社写真
拝殿
本殿
拝殿と本殿は繋がっておらず別の建物。
賽銭箱があり、直接こちらに参拝することができます
狛犬
首をかしげる姿が可愛らしい
鳥居
木製の両部鳥居です。正面から見ると大変美しい神社です。
摂社、末社
左:天照皇太神
中央:大きな枯れ木の前の石柱
ご神木
境内看板によると、ご神木の大杉は樹齢約380年(平成26年現在)とのことです。
参拝順路
詳細情報
社号 | 香取神社 |
ご祭神 | |
境内社 | |
由緒・歴史 | |
家紋 | |
本殿の向き | |
住所 | 四街道市鹿渡486-1 |
その他 |