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作草部神社│千葉市稲毛区

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千葉市稲毛区の作草部神社(さくさべじんじゃ)の概要

作草部神社(さくさべじんじゃ)は、創建年不詳、千葉市稲毛区に鎮座する神社です。

明治期から終戦期まで村社に列格していました。

祭神

祭神として次の十二柱が祀られています。

  • 大雷神(おおいかずちのかみ)
  • 北山祇神(おおやまつみのかみ)
  • 高靇神(たかおかみのかみ)
  • 伊邪那岐命
  • 伊邪那美命
  • 事解男命
  • 高皇産靈命
  • 猿田毘古命
  • 応神天皇
  • 菅原道真
  • 素盞鳴命
  • 市寸島比売命

1910年(明治四三年)、当地の次の神社が当社に合祀されました。

  • 熊野神社
  • 皇産霊社
  • 道祖神社
  • 子安神社
  • 天神社
  • 摩利支天社
  • 疱瘡神社
  • 駒形神社

創建の由来 ~かつては貴船神社?~

慶応三年に作草部神社と奉称とあることから、大政奉還前年の1867年の時点での存在が確認できます。

気になるのが、境内由緒書にある”社殿の額文字 『貴布禰大明神』”の記述です。「きふね大明神」と読めます。

貴船神社は、水神「高靇神」を祀る、京都左京区の同名社を本社とする神社です。当社も三柱目に「高靇神」を祀っています。

海位を上昇させた地図で、陸化する前の地形をシミュレーションしたところ、当社周辺は、船をつけるのに都合の良さそうな地形であることがわかりました。

当社の創建は、往古、海難厄除や豊漁の祈り場で、それが神武期以降「高靇神」を祀る「貴船大明神」となり、明治維新に際し「作草部神社」となった、という流れでしょうか?

参拝日記

「西千葉」駅側から来ると分かりづらいですが、作草部神社は、千葉市内に鎮座する多くの古い神社同様、高台の突端付近に位置しています。

隣に接する都賀公園同様、西千葉エリアにはあまり見られない背の高い樹々がたくさん生えているのが印象的です。神社と公園を合わせた広い敷地は、地元の方々にとても綺麗に整備されているため、解放感のあるすがすがしい空間となっています。

作草部神社のご祭神と作草部の歴史について詳細に書かれた看板によると、周囲にはたくさんの遺跡や住居跡があるそうで、古代から人類が作草部の地に住んでいたことが伺えます。作草部の名前が、福草部(さきくさべ)、三枝部、さくさめ、さくさへ、佐草部などと変遷しているのも興味深いです。

神社の社務所の足元に、貝塚を掘り起こしたようなたくさんの貝殻があるのですが、詳細は不明です。

写真図鑑

社殿周辺

拝殿、本殿

鳥居

狛犬

境内社、石碑等

社務所

参拝順路

基本情報

社号作草部神社
ご祭神大雷神(おおいかづちのかみ)・大山祇神(おおやまづみのかみ)・高龗神(たかおかみのかみ)・伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと)・事解男命(ことさかのおのみこと)・高皇産霊命(たかみむすびのみこと)・猿田昆古命(さるたひこのみこと)・応神天皇(おうじんてんのう)・菅原道真(すがわらみちざね)・素戔嗚命(すさのおのみこと)・市寸島比売命(いちきしまひめのみこと)
境内社
由緒・歴史
神紋
本殿の向き
住所千葉市稲毛区作草部1-32-3
その他

参考

下記を参考にさせていただきました。

抜粋

『千葉県神社名鑑』抜粋

作草部神社 (さくさべじんじゃ) 旧村社

祭神
大雷神(おおいかずちのかみ)大山祇神(おおやまつみのかみ)高龗神(たかおかみのかみ)伊弉諾命(いざなぎのみこと)伊弉册命(いざなみのみこと)他七社

由緒沿革
慶応三年一一月一日、神祇管領卜部義良殿の庁宣を以て作草部神社と奉称。明治四三年一一月一一日、同所無格社熊野神社・皇産霊社・道祖神社・子安神社・天神社・摩利支天社・疱瘡神社・駒形神社を本社に合祀する。

境内由緒書『作草部神社』抜粋

作草部神社 御由緒

•御祭神(十二柱)(千葉県千葉郡誌)
大雷神 北山祇神 高靇神 伊邪那岐命 伊邪那美命 事解男命 高皇産靈命 猿田毘古命 応神天皇 菅原道真 素盞鳴命 市寸島比売命
(中略)

・社殿の額文字
『貴布禰大明神』
(中略)

•由緒沿革 (千葉県神社名鑑)
慶応三(一八六七)年十一月二日神祇管領卜部義良殿の庁宣をもって作草部神社と奉称
明治四十三(一九一〇)年十一月十一日以下を本社に合祀
無格社熊野神社 皇産霊社 道祖神社 子安神社 天神社 摩利支天社 疱瘡神社 駒形神社
(後略)

書籍

  • 『千葉県神社名鑑』千葉県神社名鑑刊行委員会 編 1987年

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