千葉市花見川区長作町の諏訪神社の概要


諏訪神社は、創建年不詳、千葉市花見川区長作町に鎮座する神社です。明治期から終戦期まで村社に列格していました。
祭神
境内由緒書に次の神名が記されています。二柱とも、大国主命の御子神です。
- 建御名方命(たけみなかたのみこと)
- 下照姫命(したてるひめのみこと)
『千葉県神社名鑑』には次の神名が記されています。
- 健御名方命(たけみなかたのみこと)
- 日本武命(やまとたけるのみこと)
- 猿田彦命(さるたひこのみこと)
- 健佐賀足智命(たけさがたるちのみこと)…情報がありません。当地特有の神様でしょうか?
- 伊波比主命(いわいぬしのみこと)…香取神宮 祭神の経津主大神と同一神とされる
- 他七社
境内社
1969年(明治44年)、近隣の次の神社を合祀しました。
- 無格社日枝神社
- 無格社道祖神社
- 無格社三嶋神社
- 無格社水神社
- 無格社稲荷神社
- 無格社十二社神社
- 無格社大六天神社
- 無格社天津神社
- 無格社水神社
参拝日記
花見川沿いに広がる田んぼの脇、頂上に白い鳥居をたたえる小さな山が目をひきます。ここに鎮座しているのが諏訪神社です。
山の上のニ之鳥居の脇には、展望台とブランコが設置されています。大変見晴らしの良い眺望は、ご参拝のあとにとてもおすすめです。
写真図鑑
社殿







鳥居

高台の下と上にそれぞれ一之鳥居と二之鳥居が見えます
一之鳥居


二之鳥居




狛犬


小祠


境内の風景

展望台と二之鳥居周辺からの眺望




参拝順路






右手に手水舎が

奥に二之鳥居が見えます


右奥に海浜幕張のビル群が見えます
基本情報
社号 | 諏訪神社 |
ご祭神 | 健御名方命(たけみなかたのみこと)、日本武命(やまとたけるのみこと)、猿田彦命(さるたひこのみこと)、健佐賀足智命(たけさがたるちのみこと)、伊波比主命(いわいぬしのみこと)、 他七社 |
境内社 | |
由緒・歴史 | |
神紋 | |
本殿の向き | |
住所 | 千葉市花見川区長作町779 |
その他 |
参考
下記を参考にさせていただきました。
抜粋
諏訪神社 (すわじんじゃ) 旧村社
祭神
健御名方命(たけみなかたのみこと)日本武命(やまとたけるのみこと)猿田彦命(さるたひこのみこと)健佐賀足智命(たけさがたるちのみこと)伊波比主命(いわいぬしのみこと)
他七社
由緒
創建は不詳だが言い伝えでは、寛永五戌正月。天保七年九月本殿再建、嘉永年間に拝殿を新造する。現在の幣殿・拝殿は昭和四三年の造築である。本社は延暦年中、坂上田村麻呂が東夷出征の際、信濃惣社上下諏訪に平定を祈願、鎮定の帰途上下惣社を当所に遷置された。従って祭式も信濃惣社に擬し現在に及んでいる。明治四四年、近接の無格社日枝神社・無格社道祖神社・無格社三嶋神社・無格社水神社・無格社稲荷神社・無格社十二社神社・無格社大六天神社・無格社天津神社・無格社水神社を合祀。

由来記 長作町 誠訪神社
一、起源
当社は、延暦年中坂上田村麻呂が東征の帰途、信濃惣社上下諏訪を、この諏訪辺の地に遷置して、この地域一帯の鎮めとされたのが起源であると伝えられる。
二、祭神
建御名方命 下照姫命を主神とし、その他日本武尊など著名神が合祀され、武の神、農耕の神として、古くから地域の人びとの信仰を深めている。
三、社殿
神域八二二坪、社殿の創建は、記録書類焼失の為不詳なるも、寛永年間と古老の伝承あり
本殿 ( 間口奥行各一間 ) の再建は天保七年 (一八三録年)拝殿の創建嘉永年間、改築は昭和四十二年 (一九六七年) である。
(後略)

諏訪神社とオビシャ
Suwa Shrine and “Obisha”
所在地 千葉市花見川区長作町 779番地
主祭神 建御名方命・下照姫命
征夷大将軍坂上田村麻呂は東北地方征討の際、信濃国(長野県)の諏訪大社に蝦夷鎮定を祈願、その後の延暦21年(802)平定がかない、都への帰路、この長作の地に立ち寄り、田村麻呂がそのお礼に諏訪大社より分社して祀ったのが当社の始まりと伝えられています。
当社にはオビシャの行事が伝えられ、江戸時代末までは、毎年2月11日に訪大社での狩猟の豊かさを祈る御頭祭を模して神前に猪・鹿の頭を供え、豊作を祈りながら弓で的を射て、その年の豊凶を占う的を射て、神前に供えたものを神とともに食する共同飲食が行われていたと伝えられています。
現在は毎年1月11日にオビシャが行われています。
(後略)
書籍
- 『千葉県神社名鑑』千葉県神社名鑑刊行委員会 編 1987年
- 『日本の神々 神社と聖地 11 関東』谷川 健一 編 1984年
- 『睦沢村史』睦沢村村史編さん会議 編 1977
- 『長生郡郷土誌』千葉県長生郡長生郡教育会 編 1987
- 『茂原市史』茂原市史編さん委員会 編 1966
- 『一宮町史』一宮町 1964