香取市本矢作の天降神社の概要


天降神社(あまくだりじんじゃ)は、天御中主命を祭神とする、香取市本矢作に鎮座する神社です。
香取神宮 境内末社「天降神社」との関連性は不明です。
創建年
創建年は、1328年(嘉暦三年)(『佐原市史』)とも、1834年(天保五年)(『千葉県神社名鑑』)とも言われています。
香取神宮 境内末社「天降神社」との関係は?


当社と同じ社名の社が、香取神宮の境内末社にあります。こちらの祭神は、伊伎志邇保神(いきしにほのかみ)、鍵守神(かぎもりのかみ)で、現在は、市神社(祭神:事代主神)に合祀されています。
当社と社名が同じなのですが、祭神がまったく異なり、共通点が見つかりません。
天降神社 | 祭神 | 鎮座場所 |
当社 | 天御中主命 | 香取市本矢作 |
香取神宮境内末社 | 伊伎志邇保神、鍵守神 | 市神社(事代主神)に合祀 |
当社の創建に関し、『千葉県神社名鑑』に「天保五年御祭神を勧請奉斎」とありますが、祭神が異なるため、上記の神宮末社「天降神社」を勧請したのかどうか、判然としません。
大戸神社神宝の龍面
大戸神社の神宝に、「木にも非ず、金石の類にも非ず、人作に非ず」という龍面があります。
これは、昔、当地香取郡矢作野に天降ったもので、住民が祠を建て祀った、という逸話があるそうです。

龍面とは、右の羅龍王面のことか?

創建・由緒
神社名 天降神社
祭神名 天御中主命
創建年代 嘉暦三年
備考 大戸神社の宝物竜面天降るという
天降神社(あまくだりじんじゃ)
祭神
天御中主尊
由緒沿革
地区の有志が相計り社殿を建立、天保五年御祭神を勧請奉斎。
大戸神社
佐原市大戸にあり、社家傳説に「天武天皇白鳳年中建此社、所祭手力雄神也」とある。或は云ふ、磐筒男神、磐筒女神、即ち、経津主神の御親神を祭ると。神宝に龍面がある。木にも非ず、金石の類にも非ず、因て人作に非ずとす。昔香取郡矢作野に天降れりと。今此處を天降と称し、里人祠を建てて祭る。早魅する時、乞雨塚と云ふ處に、此の面を出し、三度水を灌ぐ時は、必ず雨を降らすと云ふ。
写真図鑑
拝殿




本殿



拝殿を背面から見る。

鳥居が見える




背後の御神木



鳥居




境内社




参拝順路






基本情報
社号 | 天降神社 |
ご祭神 | 天御中主命 |
境内社 | |
住所 | 香取市本矢作918 |
その他 | ■香取市HP 2-8.獅子神楽・獅子舞に見る歴史的風致 https://www.city.katori.lg.jp/culture_sport/bunkazai/fuuchi_keikaku/310326.files/Katori-rekimachi-2-2-8.pdf |
参考
上記のWeb サイトのほかに、下記を参考にさせていただきました。
- 『千葉県神社名鑑』千葉県神社名鑑刊行委員会 編 1987年
- 『新修 香取神宮小史』香取神宮社務所 編 1995年
- 『佐原市史』佐原市 著 1966年