館山市洲崎の洲崎灯台の概要
洲崎灯台は、高さ14.75m、灯火高海抜45m、房総半島南西端(チーバくんの爪先)の館山市洲崎の西端に建つ灯台です。
1919年(大正8年)12月15日初点灯、2019年(令和元年)に点灯100周年を迎えた歴史ある灯台です。
コンクリート造灯台の初期遺構として、国の登録有形文化財(建造物)に登録されています。
東京湾を定義づける
房総半島南西端の「洲埼灯台」と対岸の三浦半島端部の「剱埼つるぎさき灯台」を結ぶ線が、東京湾と太平洋の境界です。
つまり、洲崎灯台付近からは、左目で太平洋を、右目で東京湾を見るというレアな体験ができるわけです。
大型船が毎日500隻出入り
東京湾には、タンカーなどの大型船が1日約500隻も出入りしてるそうです。
ちなみに、世界で最も交通量の多い水路のひとつであるマラッカ海峡を往来する船舶の数は約200隻と言われていますから、その倍以上の数の大型船舶が、本灯台の前を毎日通り過ぎているわけです。
最も重要な灯台のひとつ
見学の際、海上保安庁 第三管区の方に、「本灯台は立地上、東京湾を行き来する船舶にとって最も重要な灯台のひとつ」と教えていただきました。
洲埼沖は、古くから「汐のみち」と呼ばれる海上交通の危険個所で、「布良崎」を「洲崎」と誤認して、「平砂浦海岸」を「東京湾」と間違え進入し、座礁することがあったといいます。しかし、本灯台の建設後、そのような事故はなくなったそうです(館山市HP、海上保安庁HP)。
海の日にのみ一般公開
普段は灯台内部に入ることはできませんが、毎年7月中旬の「海の日」の一般公開の日には、灯台内部を見学し、海抜45mからの大パノラマを見ることができます。
筆者は、「洲崎神社」から館山駅へ向かう途中、ふらっと立ち寄ったところ、その日が運良く「海の日」だったため、見学することができました。
担当の方(恐らく海上保安庁OBの方)に「野島崎灯台に登ったが怖かった…」旨を伝えたところ、「年に一度だから登っていきな!」「怖くないよ!」と言われ登ったところ、大変素晴らしい絶景に感動する一方、足がすくむほど怖かったです。
写真図鑑
灯台写真
灯台からの眺め
灯台からほぼ東方向の「館山」駅方向を見た後、時計回りに写真を撮っていきました。
ここから右方向へ移動していく
奥に島のようなものが見える。
大島か?
中央やや左に「鋸山」が、そこから右の双耳峰が「岩井」駅付近の「富山」
ここに天富命が眠っているという。
有名な伏姫籠穴もある
灯台の基部からの風景
灯台に登らなくとも、灯台の足元からでも十分絶景を楽しむことができます。ここは通常の日も見学が可能のようです。
中央が、洲崎神社と養老寺の鎮座する御手洗山
ここに洲崎神社と養老寺が鎮座している
左に鋸山、中央に富山が見える
中央左は天城山
ドローン空撮動画
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千葉県館山市洲崎 洲崎灯台│ドローンおのちゃんねる
千葉県館山市 洲崎│ドローンおのちゃんねる
詳細情報
施設名 | 洲崎灯台 |
住所 | 館山市洲崎1043 |
その他 | ■海上保安庁HP 洲崎灯台 https://www.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/chiba/gyoumu/gyoumugaiyo/syokan/07nojimasuno/02sunosaki/01sunosaki.htm ■海上保安庁HP 千葉の灯台 https://www.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/chiba/toudai/100_todai.html ■千葉県HP 洲崎灯台 https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/bunkazai/bunkazai/q111-082.html ■館山市HP https://www.city.tateyama.chiba.jp/syougaigaku/page010099.html ■国土交通省 関東地方整備局 東京湾口航路事務所HP https://www.pa.ktr.mlit.go.jp/wankou/knowledg/index.htm |