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猿田神社│銚子市猿田町

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銚子市猿田町の猿田神社の概要

猿田神社は、垂仁天皇25年創建、猿田彦大神等を祀る、銚子市猿田町に鎮座する神社です。

垂仁天皇25年は、紀元前4年ごろ、または、西暦50年前後と推定されています。

明治期から終戦期まで旧指定村社に列格していました。

祭神

祭神として次の神様が祀られています。

  • 猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
  • 天鈿女命(あめのうずめのみこと)
  • 菊理媛命(くくりひめのみこと)

奥宮と元宮あり

境内の奥には、奥宮と元宮も鎮座しています。

気になる逸話「椿海伝説」

この伝説は、実際あった現地のまつろわぬ大王(豪族)を退治した話が元になっているのかもしれません。

「天の香々弓矢」

上記の昔話は、『干潟町史』『日本伝説叢書』では、次の部分が異なっています。

魔王退治武器出展
「猿田彦命」「香取経津主命」
(「武甕槌神」がいない)
天の香々弓矢の羽々矢『干潟町史 : 町制施行二十周年記念』
同上天の香ご弓・天の羽ご矢『日本伝説叢書 下総の巻』

香取神・鹿島神による関東のまつろわぬ鬼退治というと、「天香々背男」が思い出されます。上記二つの文献に記載される武器「天の香々弓矢」「天の香ご弓」の「香々」「香ご」の文字に反応してしまいます。

参拝日記

社殿の北側の駐車場は、お足の悪い方に。そうでない方には、一之鳥居の東の駐車場からの参拝をお勧めします。

二之鳥居をくぐった後の上り坂からは、総武線の線路を見下ろすことができます。参詣路や境内に線路が通る神社は珍しいですね(他には「天津神明宮」しか知りません)。ここは、下総唯一のトンネルとのことです。

深い社叢を背景に鎮座する神社ですが、社殿周辺は大変明るくすっきりしています。

社殿の北西260mほどに鎮座する「本宮」は、ムードががらりと変わり、凛とした静かな空間で、こちらへの参拝もお勧めです。

写真図鑑

拝殿

拝殿向拝の彫刻

向拝をあとから追加したような構造をしています。

参拝する際、上部を見ると、拝殿の彫刻を見ることができます。

本殿

江戸時代中期の1680年建立の本殿は、令和8年3月まで改修中とのことです。楽しみですね。

鳥居、先神橋

一之鳥居

二之鳥居

二之鳥居前の遊んで虫

先神橋

北の鳥居

車のお祓いの方はこちらから入るようです。

手水舎

神輿庫

御宝物殿

お水取り場

力石

各種の説明書

参拝順路

基本情報

社号猿田神社
ご祭神猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)、天鈿女命(あめのうずめのみこと)、菊理媛命(くくりひめのみこと)
住所銚子市猿田町1677

参考

下記を参考にさせていただきました。

抜粋

『千葉県神社名鑑』抜粋

猿田神社(さるたじんじゃ)(通称 御猿田様(おさるたさま)) 旧指定村社

祭神
猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)天鈿女命(あめのうずめのみこと)菊理媛命(くくりひめのみこと)

由緒沿革
第一一代垂仁天皇二五年に鎮座。称徳天皇は神護景雲二年に郡司社として神戸を寄進し、後嵯峨天皇は「本朝導棟梁」の勅額を賜わる。源頼義・義家・頼朝、また足利氏、千葉氏各武門の神領宝物の寄進がある。徳川幕府による神領は三〇石である。庶民信仰も厚く、鎌倉時代より糖那場と称する崇敬組織が四七六カ村に及んだ。明治以後、現在にわたって政府要人の参拝も多く、八方除・交通安全・家内安全等の祈願者が全国各地より訪れる。一一月、七五三祝の参拝者は数万人に及ぶ。気学による恵方詣りの神社として知られ、神域の斎砂・斉水を参拝者に授与し、諸災消除の祈一を随時執行する。

『干潟町史 : 町制施行二十周年記念』抜粋

P1509 2 椿海伝説

昔下総の国に大椿あり、此椿と申すは、猿田彦命、国分の時植給ふ木なり、猿田彦の命、国々をふみ分けさせ給う時日本に三十三本椿を植て一ヶ国の境と為す、香取、海上、直送の三部に枝葉はびこり、常に黒雲おはひかかり晴るることなし、是は鬼満国の魔王日本をかたむけんと、木の末に住みて日本を窺ふ故なり、当国は香取経津主の命、猿田彦の命、鎮座する所なれば、両神是を退治し給ふ、時に天の香々弓矢の羽々矢を以て是を射給ふ、其時鬼神惣に椿を根こぎして辰己の中かんに飛び去りぬ。
右椿の抜けたるあと漫々たる湖となり、海上渺々遥かなりと。

Webサイト

書籍

  • 『千葉県神社名鑑』千葉県神社名鑑刊行委員会 編 1987年
  • 『房総の史跡散歩』篠崎 四郎 著 1987年
  • 『干潟町史 : 町制施行二十周年記念』干潟町史編纂委員会 編 1975年
  • 『日本伝説叢書 下総の巻』藤沢衛彦 編著 1977年

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