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小林鳥見神社│印西市小林

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印西市小林の小林鳥見神社の概要

小林鳥見神社は、第十代崇神天皇五年の創建、印西市小林に鎮座する神社です。

祭神

祭神として次の神々が祀られています。

  • 神饒速日命(にぎはやひのみこと)
  • 御炊屋姫命(みかしぎやひめのみこと)
  • 宇麻志間知命(うましまじのみこと)
  • 火産霊命(ほむすびのみこと)
  • 天日鷲命(あめのひわしのみこと)

1909年(明治四十二年)7月22日、木下町小林字宿の愛宕神社、天神前の天神社、稲荷谷の鷲宮社が、鳥見神社に合祀されました。

地域の中心的な社

印西十八ヵ村の総社で、明治期から終戦期まで郷社に列格していました。

旧 印旛国地域には、21社もの鳥見神社が密集して鎮座していますが、当社はこれらの惣社とのことです。

『常陸国風土記』「鳥見」は小林鳥見神社か?

『常陸国風土記』に、景行天皇(日本武尊の父)が「鳥見の丘」に登り、遥か東方の国に「香澄(かすみ)」(現 潮来市 旧牛堀町の西部か?)と名付けるエピソードがあります。

『常陸国風土記』「十一 行方郡」意訳

景行天皇が下総国印波の鳥見の丘に登り景色を眺め、東方を見て従者に
「海は即ち青波浩行ひ、陸は是れ丹霞空蒙けり。国は其の中より朕が目 に見ゆ」
(意訳:海には波がただよい、陸には霞がたなびいている。国は波と霞の間にあるように見える)
と仰った。
これにより、この地を霞の里という。

ここに出てくる「鳥見の丘」に関して、印旛沼の北には「鳥見神社」が数多く鎮座しているので、具体的な場所がどこか判然としません。

ここで『千葉県印旛郡誌』の当社の項に、下記のように、景行天皇がな記述あります。

『千葉県印旛郡誌 後編』意訳

第二十三 木下町誌 郷社鳥見神社

景行天皇御巡行の際、当社地に御休憩し常陸国を眺め「丹霞空蒙云々…」と詠まれた

『常陸国風土記』に出てくる「鳥見」とは、小林鳥見神社の旧鎮座地近隣のことでしょうか?

霞ケ浦の名前の由来か?

霞ケ浦の名前の由来には諸説ありますが、上記 景行天皇の言葉が語源であるという説があります。

その場合、当社 北方の神社跡地近隣が、霞ケ浦を名付けたエピソードの現場となるでしょうか。

写真図鑑

拝殿

本殿

鳥居

摂社、末社

天満宮

神武天皇社

鹿島社(鹿嶋大神)

香取社(香取大神)

大杉社(大杉大神)

不明の社

手水舎

社務所

その他

参拝順路

基本情報

参考

抜粋

『令和2年度 印西市民アカデミーだより+ 第4号』抜粋

鳥見神社は、大和城上郡の鳥見山(とみのやま)にある鳥見大明神(奈良県桜井市にある等弥(とみ)神社)を勧請したといわれています。主な祭神は、物部氏の祖である天饒速日命(あめのにぎはやひのみこと) である。

『令和2年度 印西市民アカデミーだより+ 第5号』抜粋

小林鳥見神社

鳥見神社の惣社といわれています。近くに道作古墳や巴塚があります。

『千葉県神社名鑑』抜粋

鳥見神社 旧郷社

祭神
神饒速日命(にぎはやひのみこと)御炊屋姫命(みかしぎやひめのみこと)宇麻志間知命(うましまじのみこと)火産霊命(ほむすびのみこと)天日鷲命(あめのひわしのみこと)

境内神社
八坂神社・大鷲神社・東神社・道祖神社(二社)

由緒沿革
創立は崇神天皇の御宇五年と伝えられる。印西一八ヵ村の総社。永禄―一年三月一九日、千葉介胤冨が本殿・拝殿を改築、千葉城主・布川城主・臼井城主等も天下泰平、五穀豊饒を祈願され、現存の社殿は安永六年五月の造営である。明治―二年.九月一六日郷社に列す。昭和五五年千葉県神社庁より規範神社の指定を受ける。

神事と芸能
おこと祭(春祈疇祭)。

『千葉県印旛郡誌 後編』抜粋

第ニ十三 木下町誌

郷社鳥見神社

小林村字花作にあり御炊屋命姫命饒速日命宇摩志間知命大産日之命天日鷲命菅原這具魂を祭る(中略)明治四十二年七月二十二日許可を得て木下町小林字宿にありし愛宕神社天神前にありし天神社同稲荷谷にありし鷲宮社を郷社鳥見神社に合祀す(中略)境内三社を祭る即
一、香取神社 経津主命を祭る(中略)
二、鹿島神社 武甕槌神命を祭る(中略)
三、大杉太神 大直日神直日命を祭る(中略)

町誌云

小林字花作ニ千七百七十二番地にある郷社なり祭神饒速日命御炊屋姫命宇摩志麻治命とす崇神天皇御世三年の創立と伝ふ元環座大和国城上郡鳥見庭白山鳥見大神御分霊勧請す曩に永禄十一年辰三月大檀那千葉の城主千葉之介平胤富の造営にして臼城主原大蔵丞平胤晴三河国神村隼人等の御寄付あり往古十八ヶ村の郷社にして千葉城主北方入冠鬼門除けの社と言伝ふ(中略)景行天皇御巡幸の砌り当社地に御休憩遥に常陸国を御瞻望あらせられ丹霞空濛云々と御詠らせ給ひしことは処々に註せり今御旗社馬小路其他の帰跡あり

境内由緒書 抜粋

Webサイト

書籍

  • 『千葉県神社名鑑』千葉県神社名鑑刊行委員会 編 1987年
  • 『千葉県印旛郡誌』印旛郡 編 1913年

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