鹿嶋市神向寺の阿波神社(あばじんじゃ)の概要


阿波神社(あばじんじゃ)は、祭神として猿田彦命(サルタヒコノミコト)を祀る、鹿嶋市神向寺に鎮座する神社です。
創建由緒は不詳、明治14年(1881)に神社格を取得、村社に列格していました。
現在の社殿は、国道51号バイパス工事に伴い、1994年に氏子一同が境内後方へ新たに建立したものだそうです。
社殿の左には、当社同様、交通安全を司る、道祖神も祀られています。
鹿島神宮 東の一之鳥居から道の神様がつづく
上述の通り、当社は「道」を司る社が二基置かれています。
地図を見ると、
神宮 東の一之鳥居 → 息栖神社 → 道祖神(明石) → 阿波神社・道祖神
と、神宮までの道のりに、「道」の神様が連なっているようにも見えます。偶然でしょうか。
「あわ」ではない
千葉・徳島県民は、膝蓋腱反射のように、「阿波」を「あわ」と読みたくなりますが、当社は「あば」が正しいようです。
祭神も、安房神社とは関係なさそうです。
創建・由緒
P287 鹿島郡
官幣大社 鹿島神宮
(中略)
村社は
(中略)
徳宿村が沼尾・三渡等の五社
(中略)
波野村が阿波神社の一社
矢田部村が大鳥神社の一社
(後略)
阿波神社
(中略)
祭神 猿田彦命
(中略)
鹿島町でかつての村社は阿波神社だけである。祭頭祭に関係のない部落で、鹿島神宮と特殊の関係があったらしい「神向寺」のある為でもあったろう。

阿波神社(あばじんじゃ)は神向寺地区の鎮守の社で、祀られている神様は猿田彦命(サルタヒコノミコト)です。天然降臨(大国主命(オオクニヌシノミコト)に国譲りをさせた天照大神(アマテラスオオミカミ)が孫を天上界から地上界に遭わした)の際ご道案内をしたことから、村の守り神・子孫繁栄だけでなく、近世では旅や交通安全の神とされるようになり、道の守り神である道祖神と同一視されました。それでも境内には道祖神も祀られています。
創建は不明ですが、明治14年(1881)に神社格を得て由緒ある社として崇められてきました。
なお、現在の阿波神社は国道51号バイパス工事に伴い、氏子一同が1994年に境内後ろへ新しい社殿を建立しご神体を移したものです。

写真図鑑
参詣路



鳥居・社殿









境内の道祖神





その他

基本情報
社号 | 阿波神社 |
ご祭神 | 猿田彦命(サルタヒコノミコト) |
境内社 | 道祖神 |
住所 | 鹿嶋市神向寺115 |
その他 | ■「神向寺」地名の由来と歴史 https://city.kashima.ibaraki.jp/site/bunkazai/75654.html |
参考
上記のWeb サイトのほかに、下記を参考にさせていただきました。
- 『鹿島町史 第1巻 鹿島の歴史』鹿島町広報課内鹿島町史編さん委員会 著 1972年
- 『鹿島町史 第2巻 鹿島の文化史』鹿島町広報課内鹿島町史編さん委員会 著 1974年