鹿嶋市沼尾の金砂神社(かなさじんじゃ)の概要


金砂神社(かなさじんじゃ)は、創建年不詳、鹿嶋市沼尾に鎮座する神社です。
祭神として次の神様が祀られています。
- 大己貴命(おおなむちのみこと)
- 天太玉命(あめのふとだまのみこと)
- 経津主命(ふつぬしのみこと)
拝殿と本殿の間からは、樹齢約400年の大杉が生えています。覆屋の隙間から見える美しい本殿も見どころです。


常陸国北部の金砂神社を勧請か?
16世紀末の鹿島周辺は、鹿島氏を破った佐竹氏が支配しました。
当社の由来は、常陸国北部(現在の常陸太田市一帯)から移住してきた佐竹氏系統の人達が、郷里にゆかりの深い金砂神社を建立したのが始まりと考えられています。
現在、常陸太田市には、元金砂神社(千寿町)、西金砂神社(上宮河内町)、東金砂神社(天下野町)など、複数の金砂神社が鎮座しています。いずれかの神社を勧請したものでしょうか。
天太玉命・経津主命は?
上記それぞれの金砂神社の祭神について軽く調べた限り、どの社も、大己貴命を祀ってはいますが、天太玉命・経津主命の名は見当たりません。
佐竹氏移住以前には、沼尾の地には両神を祀る祠があったのでしょうか?
創建・由緒
沼尾の金砂神社など
(中略)
祭神 大己貴命・天太玉命・経津主命
(中略)
金砂神社が沼尾部落の鎮守様で、部落内が五組にわかれて交代で祭事をしているが、金砂神社の外に次の神社がある。
大宮神社 祭神 武甕槌命
香取神社(かんどりさま) 祭神 経津主命
稲荷神社 祭神 宇賀魂命
竜神社 祭神 高靇神・闇靇神
淡島さま 祭神 少彦名命
(後略)

沼尾地区の鎮守の社で、祭神は国づくりをした大己貴命(おおなむちのみこと)です。16世紀末に鹿島を支配した佐竹氏の常陸国北部(現在の常陸太田市一帯)から移り住んできた佐竹氏系統の沼尾の人たちが鎮守の社として、郷里にゆかりの深い金砂神社を建立したと思われます。現在の本殿は1854年に建てられ、1977年に修理されたものです。拝殿は1982年に再建されています。
社は杉木立に囲まれ、拝殿の右後ろの御神木は、樹齢約400年の立派な杉です。


経津主命(ふつぬしのみこと)、天太玉命(あめのふとだまのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)
写真図鑑
社殿周辺


拝殿




本殿外観


本殿


御神木
拝殿と本殿の間に御神木が生えています。樹齢約400年の杉の木です。




鳥居



小祠
お稲荷さんの石祠でしょうか。

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手水舎、社務所

参拝順路










基本情報
社号 | 金砂神社 |
ご祭神 | 経津主命(ふつぬしのみこと)、天太玉命(あめのふとだまのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと) |
境内社 | |
住所 | 鹿嶋市沼尾1113-1 |
その他 | ■鹿島市HP 豊郷ものしりMAP https://city.kashima.ibaraki.jp/uploaded/attachment/56290.pdf ■鹿島神宮 https://kashimajingu.jp |
参考
上記のWeb サイトのほかに、下記を参考にさせていただきました。
- 『鹿島町史 第1巻 鹿島の歴史』鹿島町広報課内鹿島町史編さん委員会 著 1972年
- 『鹿島町史 第2巻 鹿島の文化史』鹿島町広報課内鹿島町史編さん委員会 著 1974年