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鹿嶋市田谷の笠貫神社の概要


笠貫神社は、創立年代・由緒不詳、祭神として手置帆負命(たおきほおいのみこと)を祀る、鹿嶋市田谷に鎮座する神社です。
祭神の手置帆負命は、天照大神の宮殿や、御笠・矛・盾を造った「工匠・建築」の神で、忌部氏の祖神の一柱でもあります。
「田谷の鎮守社」とされる一方、『鹿島町史』に次のような物悲しい記述もあります。
田谷部落は権現山から笠貫付近に移り、更に鹿島街道沿に移ったので、神社だけが原畑の山中に残っているのである。
創建・社名の由来は?
以下のように謎が尽きない神社です。
- 棟札に「笠作神社」とあるが、本来は「笠貫神社」でなく「笠作神社」だったのか?
- この名称は、祭神が「笠」を作ったことに由来するのか?
- 創建の目的は、一般的な工匠振興か? もしくは、当地に移住した忌部一族が祖神を祀るためか?
後者の場合、鹿島神宮の跡宮のすぐ近傍に天日鷲命の社があるが、関連はあるか?
創建・由緒
『鹿島町史 第1巻 鹿島の歴史』抜粋
鹿島郡の無格社
(中略)
豊郷村 八 金砂・笠貫神社など
(後略)
『鹿島町史 第2巻 鹿島の文化史』抜粋
田谷の笠貫神社
(中略)
祭神 手置帆負命
(中略)
田谷部落は権現山から笠貫付近に移り、更に鹿島街道沿に移ったので、神社だけが原畑の山中に残っているのである。
棟札(1)
奉造営笠作神社正殿
(後略)
『豊郷 ものしりマップ 笠貫神社』抜粋

田谷の鎮守社。
祭神は手置帆負命(たおきほおいのみこと)
創立年代不詳。(後略)
写真図鑑
社殿周辺の風景





鳥居




手水舎


境内風景


参拝順路
当社西側の農道から鎮守の杜が見えるのですが、入り口が見当たりません。
当社の北160mほど、農道沿いに樹が一本生えているので、そこを東に曲がると当社への道が続いています。

グッと我慢して、農道を北へ160mほど進む


真っすぐ進む









基本情報
社号 | 笠貫神社 |
ご祭神 | 手置帆負命(たおきほおいのみこと) |
境内社 | |
住所 | 鹿嶋市田谷561 |
その他 | ■鹿島市HP 豊郷ものしりMAP https://city.kashima.ibaraki.jp/uploaded/attachment/56290.pdf ■鹿島神宮 https://kashimajingu.jp |
参考
上記のWeb サイトのほかに、下記を参考にさせていただきました。
- 『鹿島神宮』東 実 著 1968年
- 『鹿島町史 第1巻 鹿島の歴史』鹿島町広報課内鹿島町史編さん委員会 著 1972年
- 『鹿島町史 第2巻 鹿島の文化史』鹿島町広報課内鹿島町史編さん委員会 著 1974年