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前広神社│市原市西広

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目次

市原市西広の前広神社(さきひろじんじゃ)の概要

前広神社(さきひろじんじゃ)は、弘仁年間(810~823年)に勧請された、市原市西広に鎮座する神社です。

千葉県内にわずか七社しかない国史現在社のひとつで、平安時代に朝廷より神階を授けられた由緒ある古社です。

明治期から終戦期まで村社に列格していました。

祭神

祭神として次の神様が祀られています。

  • 大山祇命(おおやまずみのみこと)

国史現在社(こくしげんざいしゃ) ― 平安時代の朝廷より神階を授かった上総の古社

「国史現在社(こくしげんざいしゃ)」とは、平安時代に朝廷が編纂した歴史書「六国史」にその名が記された由緒ある神社のことです。「国史見在社(こくしけんざいしゃ)」とも言われます。

全国でも数は多くなく、千葉県内ではわずか七社(上総国に六社)しか確認されていません。当社「前廣神社」は、その貴重な七社のうちの一社です。平安時代の歴史書『日本三代実録』(901年編纂)には、次のように記載されています。

貞観十年(868年)に、上総国の正六位上の「前廣神」「神代神」「高瀧神」が従五位下を授けられる

これは、当社が今から千百五十年以上も前に、国家(朝廷)より正式に神階を授かったことを伝える貴重な記録です。

千葉県内には式内社が十八社、国史現在社が七社しかなく、当社はその中に数えられる極めて由緒ある古社です。

西広の地名の由来

当地西広(さいひろ)の名称は、次のように変化したという説があります。

前廣(さきひろ)→ さいひろ → 西広

社殿背後に古墳があったという説は誤り?

書籍『房総の古社』に、当社本殿は前方後円墳のくびれ部のすぐ前に鎮座していると記されています。

市原市の資料『ここまでわかった市原の遺跡 第3回発表会 いちはら最古の貝塚とムラ』と現在の地図を見比べると、当社背後は、西広貝塚の一部だったように見えます。しかし、西広貝塚から前方後円墳が見つかったという記録は見当たりません。

ひとつの仮説として、神社建立の際に四角く大きく削った部分が、前方後円墳のくびれ部に見えた、という可能性が考えられます。

一方、当社近傍の東古墳群や山倉古墳群には前方後円墳や複数の円墳が見られます。「建市神社」同様、古墳の被葬者とその祖先との深い関連があった可能性が考えられます。

写真図鑑

拝殿

本殿

鳥居

境内社

境内左手の小祠郡

明治30年合祀された「日宮神社」「大宮神社」「日枝神社」「香取神社」「天神社」「子聖神社(=子安神社?)」「湯殿神社(湯殿山神社)」「白幡神社」が、このエリアに鎮座していると思われます(『千葉県神社名鑑』、境内由緒書)。

「大宮神社」「日枝神社」は確認できませんでした。

富士浅間大神、小御嶽神社

出羽三山登拝記念・三山大神の石碑

手水舎

その他

参拝順路

行き

帰り

基本情報

参考

下記を参考にさせていただきました。

抜粋

『千葉県神社名鑑』抜粋

前広神社(さきひろじんじゃ) 旧村社

祭神
大山祇命(おおやまずみのみこと)

由緒沿革
鎮座年紀未詳だが、『三代実録』に「清和天皇貞観十年丁未九月十七日正六位上前広神社へ授ク」とある。明治三〇年一一月、日宮神社・大宮神社・日枝神社・香取神社・天神社・子聖神社・湯殿神社・白幡神社を合祀。

境内由緒書 抜粋

前廣神社の由来

前廣神社は、弘仁年間(西暦八一〇─八二三)に此地に勧請されたと伝えられ清和天皇の御代、貞観十年(八六八)九月十七日従五位下を授けられた事が「三代実録」巻十五や「類聚国史」巻十六に記載されている。
(中略)御祭神は大山祇命で神威あらたかなる山海神として全国各地に祭られている。
本社は、江戸時代に一時社号を三島大明神と称されていたが明治元年(一、八六八)の神仏分離令により元の社号に復した。明治二十年には近隣に鎮座していた、日宮・大宮・子安・日枝・香取・天・湯殿山・白幡の各神社が合祀された。(後略)

『日本三代實録 3版』抜粋

清和天皇(貞観十年)
九月(中略)十七日丁未。(中略)上総国正六位上前廣神代神髙瀧神並授從五位下。

陽成天皇(元慶元年)
二月(中略)廿六日戊戌。(中略)上総國正六位上神代神常世神。(中略)並從五位下。

陽成天皇(元慶三年)
四月(中略)五日甲子。授(中略)下総国正六位上子松神從五位下。

光孝天皇(元慶八年)
七月(中略)十五日癸酉。(中略)上総国(中略)正六位上建市神田原神並從五位下。

参考:https://dl.ndl.go.jp/pid/3456452

『』抜粋

Webサイト

書籍

  • 『千葉県神社名鑑』千葉県神社名鑑刊行委員会 編 1987年
  • 『日本三代實録 3版 (國史大系 : 新訂増補 ; 第4卷)』黒板勝美 校 1944年
    https://dl.ndl.go.jp/pid/3456452

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