鹿島神宮 – 社殿│茨城県鹿嶋市宮中

鹿島神宮コンテンツ
目次

社殿

本宮

国の重要文化財指定の本殿・拝殿・幣殿・石の間は、江戸時代初頭の1619年(元和五年)、二代将軍徳川秀忠により奉納されたものです。

社殿は北向きですが、本殿内部の御神体は東を向いており、これは出雲大社内陣と共通の配置となっています。神宮祭神の武甕槌大神は、出雲大社前身の天日隅宮の造営に関与しているため、両社は同じ様式となっていると考えられるそうです(書籍『鹿島神宮』)。

全体として、【拝殿→幣殿→石の間(石敷きの渡り廊)→本殿】という構造で、幣殿と本殿の間には「石の間」という珍しい施設があります。

本宮拝殿

極彩色に塗られた派手な本殿と異なり、拝殿は簡素な造りで、蟇股と勾欄のみが彩色されているそうです。

拝殿のすぐ目の前に鳥居が建てられているのは、千葉県内ではほとんど見ない配置です。

本宮本殿

極彩色に塗られた本殿は、豪奢かつ重厚で大変美しいです。ちょっと見にくいですが、枠のぎりぎりまで行って観察しましょう。

奥宮(おくのみや)

徳川家康奉納、重要文化財に指定されています。

江戸時代の始まる直前の1605年(慶長十年)、徳川家康が現本殿の場所に本宮社殿として奉納したのがこの建物です。これを、1619年(元和五年)に二代将軍秀忠が現本宮社殿を奉献するにあたり、この場所に奥宮社殿として移し現在に至ります。

奥宮背後の巨木

本宮同様、奥宮背後にも杉の巨木が生えています。

境内看板『境内案内』抜粋

奥宮(おくのみや)

本宮御祭神の荒魂(分け御魂のことで躍動する魂のこと)を奉する。

社殿は慶長十年(西暦一六〇五)に徳川家康公奉納の旧本殿を元和五年に引選したもので明治三十四年国宝指定 現重要文化財。

基本情報

社号鹿島神宮
ご祭神武甕槌大神
境内社奥宮、高房神社、三笠神社、須賀社(すかのやしろ) 、熊野社 、稲荷社 、熱田社
住所茨城県鹿嶋市宮中2306-1
その他■鹿島神宮 公式HP
https://kashimajingu.jp/

■観光いばらき 鹿島神宮
https://www.ibarakiguide.jp/spot.php?mode=detail&code=1200

参考

上記のWeb サイトのほかに、下記を参考にさせていただきました。

  • 『鹿島神宮』東 実 著 1968年
  • 『新修 香取神宮小史』香取神宮社務所 編 1995年
  • 『日本の神々 神社と聖地 11 関東』谷川 健一 編 1984年
鹿島神宮コンテンツ
目次