鹿島神宮 – 鳥居│茨城県鹿嶋市宮中

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鳥居

大鳥居

境内西側、表参道に屹立する、「鹿島鳥居」という形状の大鳥居です。東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日)により御影石製の鳥居が倒壊、2014年(平成26年)に境内の杉の木を材にした現在の鳥居が建てられました。

笠木(横方向上側の材木)の方向に関し、木の根元側が左に来る特殊な形をしています(通常、太い方は右)。

書籍『鹿島神宮』では、昭和43年以前の木製大鳥居のことを「表皮をむいただけの原始性」と言っています。現在の鳥居も木材の地肌そのままのようです。

「鹿島鳥居」について

「鹿島鳥居」は鹿島神宮や香取神宮等で見られる鳥居の形式の一つです。縦横4本の大柱のうち、横方向上側の柱を「笠木」、下側を「貫」といいます。「鹿島鳥居」は、「貫」のみ四角柱、他3本は円柱となっています。

「笠木」は通常、木の根元(太い方)を右にするのですが、鹿島神宮の大鳥居はそれと逆になっています。

下記は「東国三社」に見られる鹿島鳥居です。三社詣での際、太さに注目して見学するのも面白いと思います。

御手洗池口鳥居

境内北側、御手洗池側の入り口に屹立する鳥居です。西側の大鳥居同様、東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日)ににより御影石製の鳥居が倒壊、2020年(令和2年)に鋼板製の現在の鳥居が建てられました。

鎌倉時代までは御手洗池近隣まで船の往来があり、こちらが神宮参拝の起点だったと言われています。

西の一之鳥居(鹿嶋市大船津の一之鳥居)

高さ18.5メートル、幅22.5メートル、国内最大級の水上鳥居です。境内から西南西1.9km、雄大な北浦湖畔を臨む、鹿島市大船津の水中に屹立しています。

平安時代から水中に鳥居が建っていたとも、鎌倉時代に僧侶 忍性が建てたとも言われています。説明書の「鎌倉時代、鹿島の土地隆起により御手洗池近くまで入っていた船の往来ができなくなり」というのが興味深いです。

筆者が訪れた際、自慢のバイクや自転車を撮影する方がたくさんいました。

基本情報

社号鹿島神宮
ご祭神武甕槌大神
境内社奥宮、高房神社、三笠神社、須賀社(すかのやしろ) 、熊野社 、稲荷社 、熱田社
住所茨城県鹿嶋市宮中2306-1
その他■鹿島神宮 公式HP
https://kashimajingu.jp/

■観光いばらき 鹿島神宮
https://www.ibarakiguide.jp/spot.php?mode=detail&code=1200

参考

上記のWeb サイトのほかに、下記を参考にさせていただきました。

  • 『鹿島神宮』東 実 著 1968年
  • 『新修 香取神宮小史』香取神宮社務所 編 1995年
  • 『日本の神々 神社と聖地 11 関東』谷川 健一 編 1984年
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